過小評価、インポスター症候群をどう回避するか【Woomaxブログ】

「私はとても几帳面です。
エクセルにいろいろ入力し、予定も色別にまとめます。
…几帳面すぎて、うっとうしいかもしれません」

これは、とある女性の採用面接時の発言です。

あなたもこんな風に、
自分の長所を述べた後に自嘲したり卑下したことがありますか?
または周囲にこのような言動をする人がいますか?

先日、G20大阪サミットの会合でイヴァンカ米大統領補佐官は
「世界で最も過小評価されている資源が女性の能力だ」と演説したそうです。

もしも自身の能力を過小評価したり、
他者からの評価を過剰に意識してしまう傾向があるとしたら
それはインポスター症候群かもしれません。

冒頭の面接のエピソードは、
米thinkLaw社のCEOであるColin Seale氏の体験です。
彼がカフェに行くと、近くの席で面接を受けていた女性が
度々上記のように発していたので
面接が終わってから、彼女に直接
“自分の素晴らしい点を述べたら、それ以上のことは言わなくていい”と
アドバイスしたそうです。
そしてこのことをColin氏がSNSのリンクトインに投稿したところ
非常に大きな反響があったそうです。

コメントの多くは、
“赤の他人からフィードバックを受けられることへの感激”だったそうです。

Colin氏は、特に女性が
キャリア向上のためのメンターシップの機会が少ないことを指摘しています。

というのも、女性がインポスター症候群に陥っている場合は、
世間の風潮など周辺環境が影響していることも大いにあります。

男女に対する固定的概念ゆえに、
女性が主張すると「出しゃばり」と取られることもありますが
男性が同じようにするとリーダーシップがあると称されたりします。
Colin氏も「部下に激怒する男性は情熱的と言われるが、
女性だと感情的過ぎると言われる」と例を挙げています。

そうして女性自身が前に出ようとしなかったり、
周囲も女性を過小評価していると、
女性がメンターシップを受ける機会が乏しくなるのです。

過小評価やインポスター症候群を回避するためには、
「客観的に評価すること」がひとつ大切です。
評価する際の比較対象を
過去の自分とするか?チームのメンバーか?社内の同僚か?世間一般か?
スキルの基準などがあれば、それに照らし合わせ
性別、年齢、学歴などといった
それ以外のバックグラウンドを排して判断できているか?
もっと言えば、基準がその組織に対して平等になっているか?と見直してみてもよいでしょう。

より長期的で広い視野で眺めてみて、
適切な対象から評価することで過小評価から脱却できると思います。

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