人格は習慣の総体である

いつもありがとうございます、キヨです。
これまでメルマガで4冊、ブログで12冊の書籍をご紹介いたしました。
今回が私からの最後の書籍紹介となります。

ラストは、私は机の脇に置いて何度も何度も読み返している一冊です。
「キング・オブ・自己啓発本」とも呼ばれる、最高の“おススメ書籍”です!

本日の一冊 : 『7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィー 著

7つあるステップの一歩目、“第1の習慣”は「主体的である」です。

責任は英語でレスポンシビリティ(responsibility)という。
レスポンス(response=反応)とアビリティ(ability=能力)という
二つの言葉でできていることがわかるだろう。
主体性のある人は、このレスポンシビリティを認識している。
自分の行動に責任を持ち、状況や条件づけのせいにしない。
自分の行動は、状況から生まれる一時的な感情の結果ではなく、
価値観に基づいた自分自身の選択の結果であることを知っている。

ここでの「主体的である」とは、「すべては自己責任」ということです。
刺激(外的要因)と反応(自己の言動)の間で何を選択するかを問われます。

そして“第2の習慣”は、「終わりを思い描くことから始める」です。

人生におけるすべての行動を測る尺度、基準として、自分の人生の
最後を思い描き、それを念頭に置いて今日という一日を始めることである。
そうすれば、あなたにとって本当に大切なことに沿って、今日の生き方を、
明日の生き方を、来週の生き方を、来月の生き方を計画することができる。
人生が終わるときをありありと思い描き、意識することによって、
あなたにとってもっとも重要な基準に反しない行動をとり、あなたの
人生のビジョンを有意義なかたちで実現できるようになる。

ここでの「終わり」とは避けられないゴール、「自分の死」を指しています。
自分の葬儀で「参列した方々からどんな弔辞を贈られたいか」とあります。
そこで「語って欲しい弔辞の言葉」が、そのまま「自分の原則」になります。

そして“第3の習慣”は、「最優先事項を優先する」です。

私たちは、緊急の用事には受動的に反応(react)する。
だが、緊急ではないが重要なことをするには、率先力と主体性が要る。
機会をとらえたり、物事を実現させたりするには、
能動的に動く(act)ことが必要なのだ。
第2の習慣が身についておらず、何が重要なのか、人生において
追求する結果をはっきりと思い描けていない人は、緊急の用事
ばかりに簡単に反応し、人生の目的からそれていってしまう。

ここでの「最優先事項」は、「緊急ではなく重要」で、それを優先するのです。
重要とは、「ついつい後回しにしてしまうもの」とあります。
自己研鑽、健康管理、家族との時間など、主体的につくり出すものです。

このように、ノウハウ紹介でなければ、スキルアップ伝授でもありません。
短期的、一時的、効率的な成功を求める人には、全く向かない内容です。
「習慣」とある通り、“己を律して人格を磨き、豊かな人生”を目指すのです。

今回は第1~第3の「私的成功」への、ほんの一部を取り上げてみました。
最後に、“第7の習慣”のあとの著者の私信をご紹介します。

「繰り返し行うことは、たやすくなる。
行う作業の質が変わるのではなく、行う能力が増すのである」
人生の中心に正しい原則を置き、行うことと行う能力のバランスを考えて努力を
続けていくと、効果的で有益な、そして心安らかな生き方ができる力がついてくる。
それは私たち自身のためであり、私たちの後に継ぐ者たちのためでもあるのだ。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change

これまで私の拙文をご愛読いただき、誠にありがとうございました。
来月からのブログ&メルマガも、お楽しみいただければ幸いです。

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