【Woomaxブログ】グループシンクによる問題が深刻化する前に

米国で特に男性社会の傾向が根強い投資ファンド業界。
その最大手であるコールバーグ・クラビス・ロバーツ社が
女性の採用拡大などダイバーシティ推進に乗り出しています。

その理由を、創業者のヘンリー・クラビス氏は
「グループシンク(集団浅慮)を回避するため」と述べています。
この危機感を持つことは非常に重要です。

「同じような考え方をする人間ばかりでは、
グループシンク(集団浅慮)に陥り、自然とバイアスがかかる。
多様な視点を持ち込むためには、人材を多様化しなければならない。
投資は好奇心がなければ成功しない。多くの情報を得られないと投資機会を失う」
(NIKKEI STYLEより抜粋)

ヘンリー氏の言う「グループシンクによるバイアスがかかる」状態が進むと
当事者たちだけでは、そのバイアスに気付き、
表面化していない問題を指摘することがますます難しくなります。

日本でも特に女性活躍推進法・働き方改革関連法の施行前後で
各業界・企業が女性活躍やダイバーシティ推進に取り組んでいます。
女性活躍推進法の施行以前から取り組んできた企業では
数値や風土に効果が出てきており、課題も新たなステップに移ろうとしている一方で
これから取り組もうと腰を上げ「どこから手をつけたらよいのかわからない」と
悩みを抱えている企業もあるなど、
最近は企業・組織によって課題感や進捗に大きな差が出始めていると感じます。

ダイバーシティを競争戦略として捉え推進するならば
問題が深刻化する前に、取り組み始める必要があります。

※画像はNIKKEI STYLEより転載

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