多様性の一例としてのキャリアづくり
東京オリンピック2020の開催真っ只中ですね!
女子100mハードル競技を見ていたところ、
“6歳のお子さんがいる”寺田明日香選手の存在を知り、どんな方なのだろうと調べてみました。
すると、23歳で一度陸上を引退し、
結婚・大学進学・出産を経て
ラグビー選手に転向し
数年前にまた陸上選手に復帰したそうです。
いわゆる”ママさんアスリート”ですらまだ少数ですが、
産後に復帰している点や
その間のキャリアに関しても珍しい例だと思います。
彼女自身、『REALSPORTS』のインタビューで
産後、スポーツ選手として復帰する女性が少ない事について
「”これまで少なかった”ことが一つの壁になってると思う」と話しています。
では、彼女はなぜそんな”前例の少ない事”を
次々とやってのけてきたのでしょうか。
こちらのインタビューでは、陸上に復帰するときの心境を次のように語っています。
推測の域を出ませんが、寺田選手は
自分の意志に基づく行動に対して
「自分で引き受ける責任」を持ち、全うしているのではないかと思いました。
自分なりのゴールを描き、
そこへの過程に自分で責任を持つ。
もちろん周りの理解やサポートもあってこそ出来る事ですが、
そうした周りへの期待に応える事にも
責任を持って務めているのではないかと想像します。
やり抜く自信、体験から得ている自分への信頼が
他に例のないキャリアや岐路にも勇気をもって飛び込ませるのではないでしょうか。
こうした「珍しいキャリア」は、
スポーツ業界に限らず今後どのような業界においても
「珍しい=マイナー」ではなく
多様性の一部として
色んな多くの例が出揃っていくでしょう。
寺田選手も、
自らが前例となっていくことでの後進育成を意識しています。
社会・組織の多様性(ダイバーシティ)を育むには
周囲(当事者以外)の理解も不可欠ですが、
自身を多様性の一部として捉え、育み
アウトプットしていく、
そうした主体性が
多様性のある社会・組織をつくり動かしていくのではないでしょうか。
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