女性の「管理職」に対する本音と今後

先日「ジェンダー・ギャップ指数」(男女平等の進捗を評価した世界ランキング)で日本が過去最低の121位となった事と、また、日本の女性就業者数と比率についてをブログやメルマガで取り上げさせていただきましたが、【女性と男性の労働人口はほぼ同じにも関わらず、女性と男性のジェンダーギャップがある】事にあらためて考察していたところ、先日、日本経済新聞社が調査した
女性の管理者志向が2割を下回る・・・というデータを見つけました。

調査は2000人で、以下のようなデータが出ています。

 

 

 

 

 

※いずれも日経新聞より

 

◆管理者になりたいと思う理由の1位が 給料が上がる  67.2%
◆管理者になりたくない理由の1位が 責任が重くなる  66.1%

ここで注目すべきだと私が感じたことは、この2つの点は男性にも言える事で

【女性特有の問題ではない】

という事です。

そして「なりたくない人」のうち、既婚者の41.6%、子どもがいる人の40%が
「家庭との両立が難しい」という理由。

これは、今後、男性の育児参加の増加によって減少していくのか、
個人的に、注目していきたい点の一つです。

 

また、管理職の女性115人に対して調査した

「管理職に昇進してよかったか?」

という設問では、昇進者の7割近くが管理職のメリットを実感しており
管理職の経験、3人に2人が 「よかった」と実感しているということ
管理職になってよかった理由には、なりたい理由の1位とリンクして
「給与の上昇」を挙げる人が多く、また、「やりがいが増した」という意見も目立ちます。

管理職志望の女性は2割を下回るというデータを先行させず、同時に昇進者の3人に2人は管理職のメリットを実感していることをもっともっと伝えていくことが大事だと思います。

 

編集後記

そのように考えると、身近な女性管理職の方の話を良く聴いてみて、その人の「管理職になってよかった理由を言語化したリアルな声を届けたり、個々の働き方を見せていく事ができれば良いのではないかと感じました。

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