『不安』と『不満』から変革を実行しよう

いつもありがとうございます、キヨです。

現場の声として、弊社の営業担当から次の話を耳にします。
「自分は〇〇だから、といった思い込み(バイアス)で変われない、動けない…」
「自分が〇〇になっても、組織は変えられないし、負担が増すだけで不満…」
「この先が不安だけど、自分は(会社は、上司は)〇〇だから仕方がない…」

そこで今回は、そんな皆さまの背中を優しく押してくれる一冊をご紹介します。

本日の一冊:『カモメになったペンギン』 ジョン・P・コッター 著

ペンギン
カモメになったペンギン

帯にある、この本の紹介文です。

◎氷山が溶けている。もうすぐ崩壊するぞ。。。
268羽のペンギンが暮らす氷山に、危機が静かに近づいていた。
旺盛なる好奇心で、最初にそれに気づいたフレッドは、変化を嫌い、
現状に甘んじているコロニーのペンギンに、自らの主張を伝えていった。
そしてついにこの未曾有の危機に立ち向かう5羽のチームが結成されたのだ。

◎生き残るためには、僕らが変わらなければ。。。
チームが導き出した究極の結論。
しかし、古い思考をもつ者たちの不安、根強く残る親たちの固定概念、
水面下で進む既得権益者たちの妨害などの困難が立ちはだかる。
果たしてチームは変革を実行できたのか、ペンギンたちは生き残れたのか?

この「氷山」を、自分に関わる「次の3つの10年後」に置き換えてみましょう。

1.今の組織や会社

2.この仕事や業界

3.私の家族や住居

※2031年、皆さまのこれら3つはどうなっていると想像しますか?

危機意識から出来ることを生み出す

いかがでしたか?
それぞれ、どのようなイメージが浮かびましたか?

組織や会社 ・・・ IT化の加速、AIやテレワークの浸透、働き方改革、etc
仕事や業界 ・・・ 人口減の日本、市場縮小、ニーズの絶え間ない変化、etc
家族や住居 ・・・ 健康、お金、老後、自然災害、次のパンデミック、etc

他にも結婚、出産、育児、進学、病気、介護、移動、出向、引っ越し、転職、etc

これらの「氷山」に悲観的な未来をイメージされた方もいらっしゃるかと思います。
しかし、私はそのような方々には、危機意識があるからこそ

自分を変えられるチャンス

を持っていると考えます。

この本は、100ページ弱の寓話です。
難しい言い回しや専門用語などは一切ありません。
中学生でも1時間もあれば、読める本だと思います。
ペンギンたちのイラストも、とても可愛いです。

但し、危機から変革を実行することへの戦略と順番をしっかり教えてくれます。
水面下で氷山の融解によってできた亀裂と劣化に気づいた、一羽のペンギン。
その一羽がどう行動していくのかを自分に置き換えて読むと、面白さ倍増です。

そして、この本のタイトルがなぜ「カモメになったペンギン」なのか?
もちろん、ペンギンはカモメにはなれません。(笑)
偶然出会ったカモメから得た方法を、素直に真摯に取り入れたからです。

「我々は違う、羽がない、空を飛べない、食べ物が違う。。。」
そういった「出来ない理由探し」ではなく、自分たちが「出来る方法を探した」のです。
そういう意味で、実に味わい深いタイトルだと思います。

お問い合わせ

各種研修・コンサルティングのご依頼を承っております。
ぜひお気軽にご相談ください。