花子とアン 英治さんと朝市の傾聴力が神過ぎる件
もうあと2回で終わってしまう「花子とアン」
「純と愛」で底値に落ちた朝ドラへの私の信頼は、
「あまちゃん」「ごちそうさん」に続く「花子とアン」で右肩上がり。
実際の村岡花子は、翻訳家としてもさることながら、実は大正の終わりには
「婦人参政権獲得運動」にも参加していた女性活躍推進のパイオニアでもあり、
今の時代の働く女性のロールモデルともいえましょう。
夫の英治さんは、花子の仕事がしやすいように、家事の負担が減るようにと
当時の最新式の台所を用意してくれる理解あるパートナー。
しかし、なんといっても傾聴上手なんですよね。
昨日の傾聴シーンはこれ。
(終戦直前に息子を亡くした親友の蓮子が、息子のためにもこれからの人生前を向いて生きるために、どうしたらいいかと悩み、女学校時代の栞をいじりながら考え込む花子。)
ふと、思い立ち、
「ねえ英治さん。戦争で子どもを失った母親は大勢いるはず。そして、その人たちの悲しみを一番よく分かるのは蓮様だわ。その人たちにラジオで語りかけるのはどうかと思うの。」と話しかける。
すると、英治は・・・
すぐに電話を掛ける花子。
JOAKの黒沢さんがOKして、蓮子のラジオ出演が決まる・・・。
すごいですよね。
花子は1人では悶々と栞をいじり考え込むばかりであったのに
英治さんに話すことによって考えがまとまり、
それを、英治さんが、聴くだけじゃなく、
承認したことによって、花子の行動につながったという事例。
傾聴→承認により行動が促すことが出来るパターンです。
この回は、世の管理職の男性や、妻がいる既婚男性に英治さんの傾聴っぷりを観てみて
実生活に活かしていただきたいなあ~~~~~。
土曜の9時半からBS3で放送している、今週の「花子とアン」でぜひ。
この英治さんが出てくる回は水曜分なので10時15分~です。
しかし、神対応№1と言えば、本当は朝市です。
↓先週の朝市の神対応
花子の父がラジオ出演を楽しみにしていると話した瞬間、
少し暗い表情を見せた花子を見逃さず、「はな、どうしたでぇ?」と声をかける。
そこで、自分が戦前ラジオで兵隊の活躍をスゴイと伝えたから、自分が、親友の息子を戦地に追いやったのではないか。同じように、たくさんの子どもたちを戦地に向かわせ死なせてしまったのではないか・・・と後悔の念を打ち明ける花子。
「俺も同じだ」と花子に寄り添う朝市。
「学校で、お国に命をささげることは尊いことだ、と子どもたちに教えつづけた。」
「教え子たちは戦争で何人も死んだ。」と弱った花子に自らの弱い部分もさらけ出して共感する朝市。
しかし、きっぱりと「ふんだけんど償っていくしかねえ。自分にできる事を一生懸命やって償っていくしかないんじゃねえか。」とこれからの生きる指針も出す。ここがなんとも素晴らしい。
更に、ここからが、神対応
「はなが本当に話したかったけど、戦争中にはできなんだ話はどんな話だ?」
・・・と過去質問で花子を現実の負のバイアスから抜け出させる質問をしたのです!
そして、ハッと気づく花子を確認した後、
「はなの『ごきげんよう』を楽しみにしてる子どもたちは大勢いると思う。」
と、Iメッセージで承認し、花子の背中を押しました。
おかげで、花子はラジオ出演を果たし、最後の親孝行ができたのです。
まさに、傾聴し、承認し、行動を促す質問で、本人が自律的に動いてHAPPYな結果が得られていました。
Woomaxの管理職研修で皆様に伝えていること、使い方、こんな感じなんですよ!
と研修で、これこれ!と一部見せたいわ~と思ったくらいです。
DVD出たら、買おうかな・・・。
今日(金曜日)と明日(土曜日)のあと2回。
再び神対応コミュニケーションが見られるか?・・・も楽しみです。