ジェンダーバイアスの解消に挑戦するANA【Woomaxブログ】
ANAで初めて”男性の客室乗務員”が採用されたニュースは
皆様も記憶に新しいのではないでしょうか。
同社が、「ジェンダーバイアス」を乗り越えようと
取り組んでいる施策は様々な効果を生んでいます。
まず男性の客室乗務員は昨年、4名採用され
今年から実際にフライトしているそうです。
私たち一般客も対面できる職務に、象徴的な存在が誕生したことは
多くの人にジェンダーバイアスへの問いを与える影響が期待できますね。
LCCも含めた同社のグループ全体では、
女性のパイロットも約50名活躍しているそうです。
ほかに女性の整備士やグランドハンドリングスタッフも増えているとのこと。
職種に対するジェンダーバイアスがかなり解消されています。
また、「育児は女性がするもの」というバイアスにも向き合っています。
これまで産休に入る女性社員に、上司からお祝いのカードを贈ってきたそうですが
子どもが生まれる男性社員にも贈るようになりました。
2017年にトライアルでこの取り組みを行ったところ、
男性の育休取得率が上がり、翌年から本格稼動したそうです。
現在、同社の男性社員の育休取得率は8%です。
「イクボス宣言」を行う社員も増えているそうです。
同社ではかつて女性活躍施策を進めるときに、反対派の中に
「女性は出産で休むことがあるからあまり採用しないでほしい」という
声があったと言います。
しかし、男性の育休が広がれば
そうした差別にも対策を打つことができるようになります。
また、リモートワーク制度も男女共に利用者が増えているそうです。
世間では「リモートワークは”ワーママ”にとって便利な制度」と
捉えている人もいるそうですが、
男性であろうと女性であろうと、育児をしていようとしていなかろうと
誰にとっても有効な働き方です。
同社では特に、利用上限回数を取り払ったら利用者が増えたそうです。
それだけニーズがあったことが窺えます。
片野坂社長は、これらの施策では満足しておらず
「制度に当てはまらずに取り残されいる人たちがいないか、
きちんと発見して減らしていきたい」と
“インクルージョン”を一層進めることを課題として挙げています。
トップが本気で取り組んでいるととても頼もしいですね。
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