JR東日本 常務執行役員に抜擢された女性リーダーの軌跡【Woomaxブログ】
PRESIDENT WOMANにてJR東日本 常務執行役員の阪本未来子さんが
ご自身のキャリアについて赤裸々に語っています。
阪本さんは女性社員がまだ1%以下だった時代に入社し、
その中で副駅長、支社営業部長、支社長とキャリアを築かれます。
華々しいご経歴といって間違いないでしょう。
しかし、ご自身で振り返ったライフチャートは
かなり小刻みに、それも大幅に浮き沈みを繰り返しています。
彼女の転機や支えになったものとは何なのでしょうか。
阪本さんは20代の頃に、
ハードワークがたたってメニエール病を発症したり
ご両親が揃って入院し仕事と病院を行き来した時期があったそうです。
もともと目の前のことに熱中しやすく、頑張りすぎてしまう性格だそうですが
「長く働き続けるためには
“頑張りすぎる自分”のコントロールが必要」と思い直し、前向きに乗り越えます。
その後、労働基準法の改正に伴い女性の職域が急速に拡大する中、
異動先でキャリア最大の転機に直面します。
制度や駅の設備などの急務な改革が求められ、
他の部署や支社との調整に苦戦しながら、改革案を練りました。
しかし提案は何度も差し戻され、
「こんなに頑張っているのに何が足りないんだろう」と退職が頭をよぎったそうです。
上司からは
「どうしてそんなに悲壮感を持って仕事をするのか」と言われ悩み、
他社の女性役員に心の内を打ち明けます。
ただただ話を聞いてもらっているうちに頭の中が整理され、
“与えられたことを間違いなくこなすだけでなく、
会社として『ありたい姿』を打ち出すべきだった”
“自分の何よりもの動機は、自分を周囲に認めてもらうことではなく、
『全てのお客様にとって使いやすい鉄道にしたいから』だった”
と気付いたそうです。
これをきっかけに仕事への意識が変わり、
以来、『全てのお客様にとって使いやすい鉄道にしたい』が
阪本さんの軸になっています。
執行役員に就任したときにはメンタルトレーニングに通います。
やり遂げてきたことや頑張ったと思えることを
A3用紙20枚超に渡って書き出してみると、
それまでは「(執行役員は自分には)絶対無理だ」と思っていたのが
「私、結構頑張ってきたな」と思え、スッと方の力が抜けたと話します。
“自信がないと認める勇気が、前進のきっかけになった”と言います。
活躍している女性を見ると、
「彼女は才能があり聡明で器用なんだろうな。自分とはそもそもの出来が違う」等と感じ
「自分には管理職やマネジメントなんてとても無理―」と
遠ざけてしまう方もいると思います。
しかし阪本さんのような困難や自分との闘いを乗り越えてきた頑張りを聞くと、
誰もが努力していることがわかり、励まされるのではないでしょうか。
素敵なロールモデルですね。
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