どのように権限委譲するか【Woomaxブログ】
働き方改革によって業務が集中している中間管理職層や
複数マネージャー制に移行したい場合、
また自身でなくとも、
抱え込みすぎるタイプや自分で手を動かすことが好きな部下から
他のメンバーへなど
「権限委譲」を課題としているケースをよく聞きます。
楽天 常務執行役員でCMO(チーフマーケティングオフィサー)に就く
河野奈保さんは、これまでのキャリアを振り返り
「権限委譲することが、自分にとって最もハードルが高かった」と
話しています。
河野さんは、36歳で楽天の執行役員となり
2017年に当時・最年少かつ初の女性で常務執行役員になった経歴の持ち主です。
そんな河野さんはどのようにこのハードルを克服したのでしょうか。
元々、河野さんは“現場”で働くことが大好きで、
昇進することにも全く興味がなかったといいます。
しかしポジションが上がり、気付けば13ほどの業務を兼務していたそうです。
その業務量は、上司が意図して河野さんに担わせたもので
それがきっかけとなり、
物理的な必要性から「権限委譲」を覚えていったと言います。
上司の方は、権限を強制的に移行させたり業務を減らしたりはせず、
視座が上がるように、意図的にいろいろなものを見せるために
そうしたのだろうと河野さんは分析します。
少しずつ権限委譲するようになっていた頃、
部署に新卒社員が入ってきたそうです。
新卒社員に任せられるか不安を感じつつも、
これからの仕事には彼らの感性が不可欠だとも感じていた河野さん。
自身の経験と彼らの感性のどちらが結果に繋がるか、
勝負してみたそうです。
そのときは河野さんの経験が勝ったそうですが、
一方で「自分にない視点を知れてすごく感動した」と話しています。
「必要に応じて世代交代することや、
若い社員が経験を積むことの大切さを覚えて機会でもあった」と語ります。
河野さんは「(権限委譲は)一度やり始めると癖になる」とも仰っています。
小さなことから始め、そのメリットや必要性を体感することで
どんどん周囲に任せることができるようになると、
集中している負担の分散だけでなく、チーム全体の活性化が期待できますね。
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