ツキイチ!生理ちゃん

中々直接的すぎるタイトルですが
今ネットで話題のマンガです。

ネットで9話配信され、評判と共にKADOKAWAから書籍化された
・・・というシロモノです。

作者は小山健さんという男性漫画家。

絵も絵だし(って、すみません。正直、個人的にはカワイクナイ。。。と思ってしまうのですが、グッズもLINEスタンプも女性に人気だそうです)
そして、男性が描く女性の生理って一体…(@_@;)と訝しみながら読んでみたところ
意外にダイバーシティ要素がもりだくさん。

※画像はTwitter投稿より

生理の辛さを男性にイメージさせやすいような表現として
Vol6では思春期の高校生男子と女子のとりかえばや物語を用いて
性欲の我慢と対比させていたことがオモイロイ。
女性の私としても、自分ではない側の視点を「へぇ~」と眺められます。

女性同士だからこそバイアスがかかりやすく
無理解なアプローチにもなりやすいこのテーマ。
生理ちゃんの活躍で理解し合う必要性を認識させてくれるVol4

Vol2でも語られていますが生理のつらさは個人差があるので一般化できない。
大変だとしても「生理を理由に出来ないのが大変」なのです。

そして、女性活躍的には必見がVol9
1937年生まれの坂井泰子さんが27歳のころ、
「女性のために清潔で便利な生理用品を作りたい」という一念で、
出資者とともに企画・開発、商品化し、販売したのがアンネ・ナプキン
”元祖使い捨てナプキン”である。

現在は布ナプキンが体に良いという観点も大事とされていますが、
不浄だの穢れだのと、タブー扱いされてきた【月経】に対する概念に
パラダイムシフトを齎したのはアンネ社のナプキンだということは間違いない。

本来ならば朝ドラになっても良いような坂井さんの人生を
生理ちゃんで漫画化した小山健さんおそるべし。

違いを理解し合うために、老若男女ツキイチ!生理ちゃんを一読、お勧めします!