検察側の罪人

久しぶりに雫井脩介さんの作品読んだんですけど
登場人物にポジションチェンジしながら読むタイプの私は
上巻、主人公の最上検事がする選択の一つ一つに
「うう、そんな手法を選ぶのか」「そっちいっちゃうのダメ~」と
読み進めるのが辛くなり、
下巻に入っても、若手の沖田に対し「本当に、そのまま進むの?」と
これまた、読み進めるのがなかなかヘビーなものでした。
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「正義」とは何か
「正義」の対義は「悪」ではなく「別の正義」であること
ダイバーシティを別の視点で深く深く考えさせられる本なので
ぜひ、皆さんにも読んでどのような感想を持ったのかお聞きしたい。
正直、私の好きな「勧善懲悪」ではないので
(そもそも「正義」と同様「悪」って何だ?の問いもグルグルになります)
読後はどよんとなったのですが、
それも踏まえて、読み直し、私が好きなシーンは
最上と娘が面会した時に
娘の奈々子が、「それでも、私は恵まれてるっていうんでしょ。大丈夫だよ。」と最上に伝えるシーン
と、
親友・前川と最上の最後のシーン
・・・なのですが、これがどんなシーンかはネタバレになるから書けない。
この2つのシーンには「ぐへぇ」と思う数々の状況にも
私的には救われる一片が描かれていました。
登場人物で好きなのは「諏訪部」
彼の中の「正義」を考えるのも一興です。
自分で
「頑固」
「思い込みやすい」
「べき思考」
「『絶対』が口癖」…だと思う方にはお勧めの本です。
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