未来を花束にして
あっという間に2月になってしまった。
しかし、しっかりと公開翌日にはこの映画見てきました↓
この映画の予告編はこちら↓
映画『未来を花束にして』予告編
真剣に
「気分屋で心の平静さを欠く女性たちは政治判断に向かない」
という「常識」が「社会通念」であった時代であり、
女性に参政権がないことが、自分たちの「当たり前の」日々の生活につながっていて
大きく自分の人生に関わるということ。
また、その関わりは、娘が生まれればその娘の人生へ受け継がれてしまうということ。
本人の意思はそこに関わることが出来ない時代の話です。
主人公のワッツは洗濯工場生まれ。
「洗濯女に教育は不要」と7歳から働き、24歳の今はすでにキャリア17年。
洗濯に使用する薬剤のせいか、ずっと工場で働きづめの女性は頭痛もちで短命。
外の配達に行ってそのまま帰ったりできる、基本、労働時間は女性より3割短い男性の週給が19シリング。しかし、女性は13シリング。加えて、雇用主からの超直接的セクハラもある。
私からすれば、すでに「ひ~~~!」なのですが、
ワッツは同じ工場で働く夫と一人息子と共にそれが「当たり前」と暮らしていたのです。
しかし、ある日、配達担当のミスのためワッツが街に配達へ出かけることがあり
「50年平和的な解決を待ったけど、もう待ったなしわ!!」ということで
実力行使を実践中の女性参政権運動の投石活動に巻き込まれます。
翌日、同じ洗濯工場で働く活動家の同僚から誘われても
はじめは運動そのもの関わることに躊躇していた彼女が、次第に巻き込まれていく過程は
私自身の志事に関わり方を考えさせられました。
ワッツが公聴会で政治家に現状を証言するシーンで最後、政治家から
「あなたは女性が参政権を得ることをどう思いますか?」の問いを受け
「考えたことがないから意見はありません。」と答えた時に、傍聴している男性陣からの失笑が聞こえるのですが、その笑いの中でも自分の言葉でワッツが答えたことが深いんですよ。
自分の可能性に賭けるのは、自分のためだけでなく、
後進の、後に続く次世代につなぐものだからこそ。
邦題を原題「サフラジェット」ではなく「未来を花束にして」とした人はスゴイ。
この映画の企画・作成に関わった人たちのすべての想いを込めたタイトルだと思った。
Woomaxの社員は全員観てほしいと思う映画です。
本も読んでしまった。
こういう専門書って高いけど、でも歴史から学ぶことは大切。
「そうして参政権を得ました。私はこの国で、この時代で良かった。」で終わる話ではない。
過去の話ではなく、今現在に続く話であることは痛感する。