紅と剣
2か月ブログ更新が出来ませんでした。。。
もう、2016年もあと2か月を切りましたね。
さて、今日は、2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公・井伊直虎についてです。
戦国時代の女性に関する記述は少なく(系図を見ても「女」とかしか書かれていない事が多い)
勇ましい名前を持ち、中継ぎとはいえ城主となった直虎の人生は
「女性活躍」的にも興味深いということで、
先に小説で読んでみようと「紅と剣」読了
その当時の一般的な「お姫様」といえば、
敵方に嫁がされたり、同盟国に嫁がされたり、
いわゆる【政略結婚】の大事な【ツール】として生きることが【ふつう】
しかし、許嫁の父(叔父)が家臣の讒言により自害、許嫁は国外逃亡。自身は出家。
父親は桶狭間の戦いで戦死。戻ってきた許嫁が家督を継ぐもまたもや家臣の讒言によって殺される。
曾祖父も戦死、頼りにしていた親戚も次々に亡くなり、幼い元許嫁の嫡子が成人するまで
中継ぎとして城主となり、戦国の世に国と民を守る・・・という数奇な人生を送った直虎。
小説の最後の直虎自身のセリフ
「嫁がず、産まず、異様に生きてなお、生とは意味のあるものなり」
深いなあとしみじみ思う。
現代の
「産んで、育てて、仕事で成果を出すことをせねば100点にあらず」
…という何者かの価値観を〝プレッシャー”を感じてしまう人も、
「何度でも、嫁いで、産んで、育て、繋ぐことが何よりも大事」
…という価値観の時代に
〝そうではない生き方”を全うした直虎の人生から出た言葉は
気づきやエールにもなるのではなかろうか。
自らも「生きる」ことを全うし、
他者が「生きる」ことをも全力で考え行動した人の言葉だからこそ響きます。
この小説が大河の原作ではないようですが、大河ドラマもしっかり観てみようと思いました。
朝ドラの「ごちそうさん」の脚本家の方が描くそうなので楽しみです。