脳内ポイズンベリー

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最終巻を読みました。

脳内ポイズンベリーは2009年12月か2015年4月まで連載されていまして
都度、姉に借りて読んでいた代物。

この作品は、タイトルから想像できるところもあると思いますが
ひとりの人間の心の中に起こる思考のひとつひとつを5つの思考軸
1 ポジティブ
2 ネガティブ
3 衝動(反応)
4 記憶(記録)
5 理性(決定)

を擬人化して「会議」という形で表現したものです。

今週末から真木よう子さん主演で映画も公開されるので
詳しくはwikiよりも、映画の公式HPをどうぞ。

女性に限らず、人の脳内ではこのように擬人化はしていないにしても
多様な思考軸が右往左往するものだよな~。

正直、これは恋愛に対する右往左往ストーリーで、
こういった恋愛の右往左往のプロセスに全く興味が持てないタイプの人には
読めないだろうなあと思うのですが、
ダイバーシティ&インクルージョンで、
相手の立場に立つ(イメージする)
相手の価値観を尊重する
が大事だとお伝えすると
「その通り!」「わかった!」とすぐに言ってはいただけるのですが
すぐに「実践が思うより難しい」といわれることも多々あります。
実践が思うより難しいのは、相手の中の多様な思考軸が想像できないから。
想像するには擬人化するのも楽しいですね。

私は、単行本の最後に書かれる作者の水城せとなさんの“あとがき”が大好きで、
最終巻のあとがきも非常に深い。考えさせられるなあと唸りました。
最後にこの漫画は「自分軸の肯定」がテーマだったということも書いてあったので
なるほど・・・と思いました。

自己肯定感を自分で高めるスキルは大人の必須スキルです。
このチカラがあれば、多少の困難も受け止められます。

主人公のいちこはアラサーですが、このチカラを今後も磨いていけば、
40代、50代人生の子午線を超えても清々しく生きられるだろうな~。
そんなことを再認識させてくれました。
全5巻、大人読みお勧めします

追伸
ピクサーの新しい映画も同じテーマのようですね。ネットのニュースでも話題でした。
私は、どちらも観てみたいです