第三回女子高生未来会議 その2

昨日、参議員議員会館で「第三回女子高生未来会議」が開催されました。
10時25分~私が「基調講演」を務めさせていただき
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その後、前回お知らせしたとおり、10のテーマに分かれてディスカッション
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15時30分~皆さんのマニュフェスト発表が始まりました。
10チームそれぞれ、どのプレゼンも非常に
ソリューションフォーカスアプローチで聴いててワクワクしました
※『格差問題』のチームは【地域子育て運動】
格差も【子育てのしやすさ】から是正していくという着目点が面白かったです。
子育てのしやすい社会になる、まず、そう見せられることは、子どもたちのキャリア形成に
非常に大切なことなんだなあとあらためて実感しました。
※『女性と留学』のチームは 【留学で得られる4つの力】
①語学力の向上 
②海外の友人を増やしダイバーシティな知見を拡げる 
③他国で異文化に触れることによって予測不可能なことへの対応力の向上 
④海外では単位修得が生半可な勉強では難しいということから論理的思考のもとタイム&セルフマネジメント能力の向上
…といいところづくめ。 
小学校では受け身でOK、海外のことをよく知る機会をつくる
中学校では、自分で海外に実際に行って体感する機会をつくる
高校では、海外の人を日本に呼んで日本の良さを伝える機会をつくる
といった「知る」「出来る」「伝える」というステップ方式の発想が素晴らしかったです。
※『女性と日本のグローバル化』のチームは【母国語が日本語ではない親のフォローを!】
母国語が日本語でない人が家庭を築き、子育て含めた生活をすることは思った以上に
課題が多いのかと感じました。日本で生活するうえで日本語を学ぶだけでなく
コミュニティや生活文化などでの独自倫理をどう論理的に理解しあうかがカギと感じました。
※『女性の雇用と就職』のチームは【KFC】※ケン●ッキー・フライド・チキンではない。
日本で女性が働きやすい社会を実現するには
「Keeping support Flat gender Conect and Care」が大事!
今、実際に取り組んでいることをわかりやすく「KFC」で伝えやすくなるかもなあ~という
ヒントをいただきました。
※『共学・別学から見た教育の在り方』チームは【それぞれの良さを活かし合う】
共学のメリットは「違う価値観を学べる」
別学のメリットは「それぞれの特性に合わせた教育(学生の頃からのキャリア教育など)」
共学のデメリットは「特性に対する意識が薄い」
別学のデメリットは「一様性・思い込みが強くなる」
【目的に沿って教育環境を自分で判断することの大切さ】が、
女子高生たちの口から語られていました。
※『女性と防犯』チームは【防犯女子になろう】
現役の警部補さんがロールモデルなので、リアルなデータも学べました。
実際に強姦被害は届が出ているだけで、1400件。
この数字で少ないと感じるか多いと感じるか?しかし換算すると1日に4人が被害にあっている!!となればどうでしょう。
強制わいせつは7500件・・・加害者が悪いことは大前提。
その前提を踏まえたうえでも「被害者にならないために」一人一人が【防犯女子】になろう!
というのはとても大切。自転車泥棒被害の7割は自転車に鍵をかけなかったという理由だそう。
同じように押し込み強姦被害も鍵をかけずに寝てしまう方が多いとのことなら、
出かける時はもちろん家にいる時も鍵をかけるクセをつける事が大事ですね。
※『JKとJKビジネス』チームは【流されずに自分らしく生きる】
「女性と防犯」同様に成熟度の低い大人による現状の課題を考えさせられました。
【JKおさんぽ】や【JKリフレ】など、なぜ女子高生を対象としたビジネスが生まれるのか?
そこには一種の【制服信仰】がある。なぜそんなものがあるかというと
それは日本が非常に未成熟な大人が多く「若さを求める社会」だから。
といった切り口は非常に鋭く【考えるチカラ】を持った女子高生が増えることで
「騙されて堕ちていく」人を防ぐといった観点は大事だと思いました。
※『家庭問題・女性に対するDV』チームは『DVからパートナーストレスへ』
DV被害というと、殴る蹴るのフルボッコを想定してしまうが、発言や態度でも
相手が委縮し、不快に思っても我慢を積み重ねる状態もDV。
ドメスティックやバイオレンスといった言葉でなくもっとイメージしやすいことばで
世に広めていくことは大事じゃないだろうか?という提言でした。
今はもちろん、女性から男性に対するDVの被害件数も多くなっている時代ですが
なぜDVに遭う女性が多いのかという分析では、
女性はプリンセスストーリーを幼少時に刷り込まれ「受け身」を求められる。
男性はお姫様を助ける「ヒーローであること」を架せられ、向いていない仕事(勉強)も
我慢しながらやるという鬱憤を溜めてしまう人が暴力(ことばも含む)という形で外に爆発させる。
・・・のではないかという考察で、女子高生たちの口から語られると非常に新鮮に聞こえました。
※『性教育』チームは【リプロサポートプロジェクト】
性を語ることはタブー。語るとしてもとてもネガティブにかたられることが多い。
しかし、産む性である女子高生が将来を考える時に、気軽に相談したりケアしたりする場所があってもいいではないか?ネガティブ&タブーなイメージを払拭して、一人一人が人生設計のひとつとして捉える機会を提供する取組。
このチームに「Woomax賞」
(itunes3000円カード・Woomaxロゴ入りボールペン&レポート用紙セット)
…を進呈いたしました。
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「一人一人が意識することで社会を変えていく」
異口同音に「流されず自分の軸を作っていく」ということに前向きな彼女たちを見て
私も非常にチカラをいただきました。
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2015年もがんばろ~っと。