太陽の坐る場所

もう季節は秋から冬に移行している感がありますが
「読書の秋」です。
ジャンルはミステリとか推理小説ということであったので
辻村深月さんは今まで読んだことが無かったのですが、今回読んでみて
中々のインパクトがありました。
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小さいころから、
「あの人がこの発言・行動を起こしたのはなぜか?」
「どんな心理なのか、どうしてこのような思向に至ったのか?」を
考えることが大好きだった私は、小説でも登場人物の心理プロセスを
推し図るのが結構好きで
大体、ストーリーを読み進める中で、私の仮説は合致していくのが常なのですが、
これは、「なるほど、そうか、そう来たか」の連続で読み応えがありました。
特に、出席番号1番の「里見沙江子」の回は、本当に出色。
日ごろ、自分の【思い込み】の枠を検証しよう
と言っている私が、筆者が描く視点に思いっきり
誘導されてイル・・・

やはり、人間関係は【対話】がカギだな~。
対話なしで、思い込みが外せることは無いなあ~。
・・・ということを、思い知らせてくれた1冊です。
ということで、心の襞の描き方にすっかり参った私は
次の辻村ワールドに。
今読んでいるのは「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」です。
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