マチュア世代の 女性たちのこれからの生き方・働き方を考えるシンポジウム -日欧比較(デンマークの場合)

Woomaxの今は、期首であり、真夏の繁忙期
ありがたいことにメンバーみんなで全国飛び回ってます。
本日は大阪からブログ更新。
今日は先週とても素敵なシンポジウムに講演者&パネラーとして呼んでいただいたのでそのご報告です。
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このシンポジウムの主催はNever too Late!という成熟した女性たちの
これからの生き方・働き方を研究する50代女性が中心のネットワーキング
目玉は、駐日デンマーク大使館 参事官のKATJA GOODHEW (キャッチャ グッドヒュー)さんの講演&パネルディスカッション
コーディネーターは、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ・キャリア開発専任部長の島村泰子さん
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デンマークのダイバーシティ&インクルージョンの歴史や
現状などをお聞きしました。
デンマークが2013年国連で「世界一幸せな国」という報告がなされた理由は
やはり、第一に、長寿で健康大国。
国の様々な手当てもあるし、国家に対して国民は信頼している。
経済も成長しているし安全。
そして、デンマーク人は
「変化を起こすことが出来るということを信じていることが強み」
…と語られていたのが印象的でした。
デンマークの労働市場は、「Golden Triangle」と称される3つの要素
(①柔軟な解雇規制、②手厚い失業補償、③積極的労働市場政策)から成り、
この特徴を「flexicurity(柔軟性と安全性)」という造語で表すことが出来る。
いろいろなキーワードが出て、そこから非常に学べることが沢山でした。
私が感じたのは、デンマークも課題は一緒だなあということ。
1)教育が高い(女性の大学院進学率は増加の一途※反面男性の大学院進学率は停滞気味)ので、女性の初子出産年齢も上がっているがゆえに、40代~50代の管理職適齢期に子育てに手がかかる時期の女性が多い。
2)上記の理由もあり、女性の多くは上にいくことに興味がない。(自分の家庭・個人の充実に重きを置く)
3)デンマークでも男女間の年収格差はある。理由は多くの女性が家庭を守ることに多くの時間を費やしてるから。
しかし、課題は同じでも、方や、ジェンダーギャップ指数ランキングでは8位、こちらは105位
この差は、国の制度の違いもさることながら、個人個人の「行動量」も差なのかもしれないなあと思いました。
だって、イデオロギーのために女性たちが子どもを連れて、ある島に立てこもって、ある種の権利を獲得するようなパワーってあんまり日本には無いし、そういうのはこれからも無いかもな~。
というわけで、いろいろな視点でいろいろ考えましたが、私たち一人一人が必ずできることを、最後に考えました。
私の話とキャッチャさんのお話しで共通していたところは、
ちゃんと「自分で、自分は何を求めているのかを明確にすること」が大事だということ。
今まで積み重ねてきたものを顧みて、長い人生、未来、自分はどうありたいかを明確にして
目的に向かって楽しみながら行動している人がマチュア世代に増えたら、
後進の女性たちもその姿を見て安心してくれるでしょう。
「成熟した大人の世界は楽しい!」こう笑顔で話せるオトナをこれからも増やしていきたいと
強く思います。
今回のイベントの主催しているNever too Lateの西村さんとメンバーの皆様のつながりは
なんと、保育園ママ友
そして、一緒の保育園で育った息子さん、娘さん(みなさん20代)が
このイベントの通訳だったり受付・運営のお手伝いをとても楽しそうにしていて、
そのことにも非常~~~に感動しました。
最後には、なんと素敵な花束もいただいて、さらに感激。
夏休みなしでも報われる一日でした
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