リケジョレポート第四弾 村上麻優子さん その2

前回に引き続き、鹿島建設の村上麻優子さんです
今回はプライベートのこと、今後のキャリアビジョンについてお聞きしています。
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■村上さんが、結婚を決断したタイミング、きっかけを教えてください
夫は鹿島建設に勤める2歳年上の社員です。夫の職場ローテーションのタイミングで、結婚を決意しました。3年付き合って、25歳で結婚、現在結婚5年目になります
■パートナーが同じ会社ということで良かったなあということはありますか?
夫婦で仕事の話はよくするんです。特に「将来こうなりたい」という話を夫によくしており、夫はふんふんと聞いてくれています。
同業だから、という理由もあり、忙しいタイミングなど仕事に対して理解をしてくれることが幸せだと思います。私の方が夫に精神的にはいろいろ頼っちゃってますね。本当に。ありがたい存在です。
■共働き家庭の家事の分担を教えてください
細かく決めたりせず、できる方がやる、というスタンスです。
夫は今の仕事上、土曜日の出勤がないので、週末にご飯を作ってくれたりします。一人暮らし経験もあり、家事に対してとても協力的です。子どもが好きなので、産んだらきっと私以上に面倒も見てくれると思います
■ご主人が家事対して積極的なのは何故だと思いますか?
夫の母は働きながら、家事もこなし、育児も子どもに向き合い、しっかり育ててくれたそうです。夫はきっと子供の頃から自律を促され、今に至るのだと思います。
■なるほど。お互いに自立して、お互いに支え合う、という理想的な状態ですね
ありがとうございます
■夫婦円満でいるために、努力していること、頑張っていることは?
忙しいと家庭に目を向けられないので、週末はしっかりご飯を作る、しっかり掃除をするなど、家のことをちゃんとやろうとしています。また、現状は特にしていないのですが、共通の趣味を持つことは、今後の目標です。(村上さん:スキー部
■では、村上さんの今後のキャリアビジョンをお聞かせください
時期はこだわっていませんが、いずれは管理技術者になりたいと思っています。
出産のタイミングはずっと考えてきたことですが、最近は今まで以上に前向きに考えています。特に、今の仕事は経験がものをいう世界なので、どのタイミングで現場を離れるかは人生の大きな決断です。
■その決断をするために、ここまでいけばいいかな、と思える経験値はどうはかれますか?
線引きするのは難しいです、一概には言えないですね。明確に時期の目標を決めると、自分の首を絞めてしまうので。自由に考えようかな、という気持ちでいます。
■後輩たちへはライフイベントに関してどのようなアドバイスをしていますか?
結婚のタイミングについては、「結婚しても、生活はあまり変わらない」と伝えています。
相手の方にもよるのかもしれませんが、働き方を変えなくても、相手の理解さえあれば大丈夫だよ~!と言っています。
■部活動(スキー部)を通じて何か仕事に影響はありましたか?
いろんな現場の方、会社の中でいろんな仕事をしている人と出会うことができるので、とてもよい機会だと思います。
■建設業で働く後輩、これから就職する学生 若い人へのメッセージをお聞かせください
高速道路など、生活の中であって当たり前のものは、造る際いろんな過程があるにも関わらず、出来上がってしまうと気付かれないことが多いです。ですが、インフラ整備は人々の生活に密着しており、それに携われる仕事のやりがいはとても大きいと思います。
■いつ、どのようにその魅力を若い世代に伝えていくべきだと思いますか?
就職活動のタイミングできちんと伝える必要があると思っています。就職活動の際に、土木に関わる仕事の選択肢としてゼネコン、官公庁、コンサルなどの大きく分けて3通りの道から選ぶことになるのですが、その進路を決断するタイミングで魅力が伝わればよいと感じます。現在、リクルーターや、インターンシップの受け入れもやっていますが、
現場見学に来る女子学生には、「絶対現場がいいです!」という子はあまりいません。
学生から「現場の仕事はどうですか?」と聞かれると、ありのままを話すようにしています。現実とその人の理想とのギャップといいますか、仕事が合いそうか合わなそうかは、事実を把握した後、本人が決めることだと思います。
■将来の仲間になるかもしれない、学生に「土木や建築の魅力を伝える役割も担っているのですね。こういった活動はお好きですか?
はい。会社説明会での紹介も、自分にとって面白い仕事の1つです。
■リクルーター活動を通じて、どんな人が今のお仕事に向いていると思いますか?
一言で表すなら「芯の強い子」です。意思がはっきりしていて、おろおろ迷っている感じのしない子。自分はこうしたい、という気持ちの強い子だと思います。
■後輩になる女性に向けて、この仕事をするにはどんな力が必要だと思いますか?
なんといっても、現場なので、まず、
・汚れることを気にしない。
・長時間拘束に対して柔軟に考えられる。
・コミュニケーション力:人と話をする、聴く、まとめていく力
・決断力:間違わないようにスピーディに判断をする力

以上四点と、現場のことについてはなんといっても経験を積むことが必要なので、それを楽しめる力が必要ですね。
■村上さんの決断力はどうやって身に付けたのですか?
もともと自分の人生については、一回決めたら変えないタイプです。仕事においては、最初の頃は、上司と相談しながら決めていましたが、細かな判断ミスをすることはあったものの、その際には素直に自分から謝って次への糧にしていました。上司の過去の決断を見て、そこから学んで決断の仕方を吸収してきたと思います。
何より、JVのようにいろんな会社の共同体で作業を進めるため、様々なシーンの決断のプロセスを上司がきちんと説明してくれます。課題があったときなども、チームで議論する場を設ける文化があります。そのため、仕事でトラブルが起こった際は、原因と対策もきちんとみんなで話をし、ストーリーを作るといった対応をするので、自然と正しく決断する力を身に付けることに繋がっていると思います。
■鹿島建設の社員として、村上さん自身が その他に伝えたいことはありますか?
土木の仕事は必ず人の役に立つ仕事であり、且つ女性の特性であるコミュニケーション力も活用でき、周囲と協力しあって進める仕事なので、女性も大変やりがいが持てます。
だから、学生さんで、興味や、やりたい気持ちがある人は、周りの人たちの理解、協力を得て、ぜひこの環境に飛び込んでほしいと思います!
迎える会社としては、入ってきた人たちに対して、差別なく接していくことが必要だと思うので。今後もそのような会社であることをきちんと発信していきたいと思います。
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「現場大好き!」と仕事にやりがいが持てるのは、【土木の仕事は必ず人の役に立つ仕事】
というゆるぎない芯が村上さんの中にあるからなんだなあとインタビューしていてすごく
伝わりました。インタビューの時間、とっても元気になるパワーをいただきました