女性と深い信頼関係を築くには

家庭での決裁権は女性に渡って久しいといわれておりますが、
仕事でも徐々に女性の決裁者、決定権者が増えてきました。
ということは、プライベートと同様ビジネスの面でもここはひとつ、あらためて
女性と信頼関係を築くということをちゃんと意識したほうが良いわけです。
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え?信頼関係に男性も女性もないだろ?って思われました?
まあ、普通、そう思いますよね。
従来の営業活動と同じで、Yesの積み重ねをしていけばイイと思った方も多いでしょう。
Yesの積み重ねとは「その人が心地よいと思うであろう行動」の積み重ねです。
もちろん間違いでは有りません。
だが、しかし・・・
女性脳と男性脳では、感情を処理する部位が違うこともあるため
それだけでOKではないのです~。
不快、不安、悲しみなどのネガティブな感情を扁桃体が処理すると
本能的な部位のため、時間が経つと次第に感情を忘れていきます。
子どもの時代は男女ともに脳の扁桃体で感情を処理しているのですが
女性は歳を重ねると感情を大脳新皮質で処理するようになるといわれています。
大脳新皮質は理性などを司る部位で、長期記憶の貯蔵庫でもあります。
ここで感情を処理すると過去検索キーにいつもリアルにそのときの感情も一緒に
格納されてしまうのです。
簡単に言えば、
男性脳は「嫌な経験」を長期記憶部位に処理格納しないので
そのときの出来事も、感情も忘れてしまいやすい。
女性脳は「嫌な経験」を長期記憶部位で処理格納するので
そのときの出来事を思い出すときに感情も一緒に付随して
リアルに思い出してしまう構造なのです。
だから、男性脳はザル、女性脳はタライ・・・と、
姫野友美先生のご著書にも書いてあるわけです。
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前置きが長くなりましたが、業務でもプライベートでも
女性と深く信頼関係を築いていくには「Yes」の積重ねはモチロン
意識するなら、彼女にとっての「No」を決してしないことです。
男性脳のようにカラっと忘れてしまうことが中々出来ない女性脳には
マイナスなことをしてもプラスのことをすればノーサイド

・・・というようなシンプルな公式にはあてはめにくい。
仕事でも恋愛でも、「よい関係」が長続きせずに程なく女性に距離を置かれてしまう人は、
相手の気持ちが冷えるような言動を無意識にしているのかもしれません。
「ひどいことを言っても謝ったら許してくれたから、ひどいことを言った事実も忘れちゃう。」
そんなステキに便利な男性脳と
「許したからといって、忘れることが出来る訳ではない」
なかなか複雑な女性脳があるのです。 
ゆえに、女性には「好かれよう」「喜ばせよう」という方向にばかり意識を向けるのではなく
いかに「がっかりさせること」を少なくするか・・・の方が重要なのです。
コレを意識すると女性顧客のリピート率は上がるはずですし
これから付き合いを深めていく女性との関係性は崩れることがないでしょう。
さて、もう、すでに相手の「NO」をやってしまった方(数多くの地雷を踏んでしまった方)は
どうしたらよいでしょう?本当は、長期記憶に格納されてしまっているので、TOO LATE
仕事の場合はその顧客からは離れる、他者と担当代わることが、一番です。
しかし、そうもいかない場合(自分の上司だったり)
プライベートで本命の彼女だったり奥様だったりの場合は
簡単に誰かに代わってもらえばOKとは出来ませんよね。
 
方法は無いわけではありません。
女性脳は厭なこともそうですが、良いことも「嬉しい」「楽しい」感情とともに

長期記憶に処理格納します。
しばらくの間、ノーミス(相手に「がっかり」「期待値以下のアウトプット」ナシの状態)で
Yesの積み重ねをすればいつかリカバリー出来る日もくることでしょう。
男性脳のように一朝一夕には中々いかないものだということを覚悟するしかありません。
 
・・・え?面倒くさいですか?
 す、すみません
でもお互いの特性を理解しないと永遠にミスコミュニケーションが続くのです。
だから、最初から「Noをしない」ことを意識していただくと双方がHAPPY

どうぞ末永くよろしくお願いいたします。