『 夢のかなえ方』か『夢の手放し方』か
いつもありがとうございます、キヨです。
今回は「累計400万部のベストセラー最新版 夢をかなえるゾウ4」をご紹介します。
私はこのシリーズが大好きで、出たらすぐに読んでいますがこの最新版は特にオモシロイと思いました。
本日の一冊:『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』 水野敬也 著
個人的な感想ですが、各巻のメインテーマを端的に記すとこうかと思います。
夢をかなえるゾウ1 = 「行動」と「成長」
夢をかなえるゾウ2 = 「お金」と「幸せ」
夢をかなえるゾウ3 = 「仕事」と「恋愛」
では、最新刊の4のテーマは何かと言うと、帯にこう記されています。
夢をかなえるゾウ4 = 「夢のかなえ方」か「夢の手放し方」かーーー。
「ある夢にこだわって、実現しようと努力し続けるんは素敵なことやけど、
その夢に縛られて不幸になってもうてるなら、手放さなあかんときもあるんかもな」「大切な人を亡くしたあと、『もっと長く生きられるように、できる限りのことをすればよかった』て後悔する人もおるし、少しでも長く生きてもらいたくてやれることを全部やったけど、『あんなことをする意味があったのだろうか』て嘆く人もおるからな」
ガネーシャ(このシリーズの偉大なメンター、なぜか関西弁の神様)は
不治の病に苦しむ家族を目の前に、悲しみから逃れられない主人公に対し
上記のように諭し、主人公に「夢を手放す課題」を提案します。
自分らが『偉い』て考えるのは、今の自分らの生活を『便利』にしたり、
自分らの考える『発展』を後押しした人だけやねん
自分らの考える『夢』も同じやで。お金持ちになりたい、人から羨まれる生活を
したい、人にできない大きな仕事がしたい・・・・・。そういうのは全部、最近になって生まれた夢やねん
そういう夢が悪いて言うてるわけやあれへんのやで。今居る場所とは違う場所を
目指すからこそ、人間は成長できるんや
ただ、より良い状態を目指し続けるちゅうことは、同時に、悪いとされる状態も、
より悪く感じられるようになってまうねんな
頑張ることが『良い』とされればされるほど、頑張らへんことは『悪い』ことになる。
若さを保つことが『良い』とされればされるほど、老いることは『悪い』ことになる。
夢をかなえることが『良い』とされればされるほど、夢をかなえてへんことは『悪い』
ことになる。人間の歴史が始まって以来、今ほど、個々の人間が夢をかなえてへん
ことが『悪い』とされる時代はあれへんかったで
今、世の中の人らが感じている苦しみの多くはな、『夢』が生み出してんねんで
ガネーシャの言葉を受け、主人公は
夢とは、何かを強く望むということで、
同時に、何かを手に入れていない「今」を、強く否定することだ。
ということに気づきます。
私たちもこの点を深く考察してみても良いのではないでしょうか?
ある意味、日本ハムの新監督になったBIG BOSS新庄氏の
「優勝は目指しません」
にも通じることだと思います。
組織においても、個人、チーム、全体の目標(夢)をどう設定し、どう目指すのか?
またプライベートにおいても、漠然とでも描いた夢(目標)をどうかなえるのか?
そしてそれが達成されそうもない時に、何を手放し、何を受け入れるのか?
夢(目標)を描いて終わりにしない、そのための行動を示してくれる推薦本です。
年末年始のお休みに読んでみていただきたい一冊です。
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