『信用』と『信頼』を区別する
いつもありがとうございます、キヨです。
大分落ち着いてきましたが、第6波の警戒も継続していく昨今、
さらに“働き方”を見直された企業、その環境下で、
自らの“働き方”を検証している方もいらっしゃるかとも思います。
複線的キャリアが目の前に見えています。
さまざまな選択肢から自分は何を選ぶか?
そこで今回は、皆さまに「広く多様なネットワーク」の参考になる一冊をご紹介します。
本日の一冊:『ライフピボット』 黒田悠介 著
ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術
私はビジネスで「信用」が大事だと思っています。
そう言うと、
「私もそう思う!信頼関係って重要だしね」
と返されたことがあり、ビックリしたことがあります。
なぜならば、「信用」と「信頼」は、私にとって、似て非なるものだからです。
この書籍でもこのように書かれています。
“信用”とは、そして“信頼”とはなんでしょうか?
似ている言葉ですが、実は真逆に近い性質を持っています。
英語では信用は“credit”、信頼は“trust”です。
これらの言葉の使われ方を思い起こすと、その違いがより鮮明になってきます。たとえば「信頼関係」とは言いますが、「信用関係」とは言いません。
このことは、信頼には関係性という双方向のものであるのに対して、
信用は単方向でも成り立つことを示しています。ほかにもたとえば「信用情報」とは言いますが、「信頼情報」とは言いません。
このことは、信用は客観的な情報によって判断できる尺度であって、
信頼はそうではなく主観的な判断であることを示しているように思えます。実際にクレジット(credit)カードは、その人の支払い能力についての
客観的な信用(credit)情報があるからこそ、成り立つサービスです。
いかがでしょうか。
こうしてみると
“信用”は単方向で客観的な評価
“信頼”は双方向で主観的な関係
といったような整理ができそうです。
どのように信用や信頼を蓄積していくか?
書籍には次の様な記述がありました。
まず、“信用”は客観的な評価ですから、その評価が高まるように
価値を継続的に提供していきましょう。
相手に役立ちそうな情報や機会を提供したり、人を紹介したり、
そうやって価値を提供し続けることで“信用”が蓄積されます。一方、“信頼”は主観的な関係です。
家族のことは信用情報がなくても信頼できるでしょう。
一緒に仕事をしたり、同じプロジェクトに取り組んだりする過程で、
信頼関係が築けることも多いように思います。このように、
価値提供によって信用情報を貯め、共同作業によって信頼関係を築く
ことで、人的ネットワークは広がっていきます。
人生100年時代、多くの方が「変化に柔軟に適応する力」を問われています。
その中で何を選択しても、「人間関係」を避けて生きていくことはできません。
ならば、その「人間関係」が双方にとって心地よく、より充実するために
自分は誰を信用し、誰から信用されているのか?
自分は誰を信頼し、誰から信頼されているのか?
と、信用と信頼を「区別して」考えてみましょう。
“信用”と“信頼”の両輪が円滑に回るように、その両方を別々に磨いていく。
ビジネスでもプライベートでも、「信用も信頼もされる人」でありたいですね。
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