私が「諦めた」事によって手に入れた大きなもの

私が、双極性障害と診断されてから約6年。

それから紆余曲折あり、入院したのが2016年の8月になりますので、丸4年になります。

その時から考えると、今こうしてブログを書けていることがありがたい事です。

しかし、正直

「病気が治ったか?」

と言われたら

「治っていません」

という答えになります。

なぜなら

私は未だに月に一度、通院し、服薬をしています。

薬は8種類飲んでいて、これがあるからこそ、ある程度の生活が成り立っています。

ただ、全く悲観はしていません。

双極性障がいというものは、様々な研究から現在「完治」がないとされています。

私の主な症状は、抑うつによる倦怠感が強いです。

双極性障がいとは不思議なもので、後天性の障がいです。(あくまでも私の場合ですが)

ですので、発症・診断当初は

「治りたい」
「元の生活に戻りたい」

などと、もがいていました。

しかし、いつまで経っても以前の状態には戻らないので、とても苦しい思いをしていました。

では、今なぜ悲観していないのかというと

『治ることを諦めたから』

です。

無理なものをどうにかしようとするから苦しいのだと気付いたのです。

その気付きのきっかけは

「Twitter」

です。

Twitterには、私と同じ双極性障がいの方がたくさんいます。

その方たちを見ていると、ある傾向を見つけたのです。

それは

『元気だった自分に戻りたいと思っている人ほど苦しそう』

という事でした。

それはまるで自分を見ているようで、それは苦しいだろうな、と。

そこで私は焦点を変える事にしたのです。

「発症前の元気だった時の自分」

と今の自分を比べるのではなく

「入院していたどん底だった時」

と今を比べる事にしました。

そうする事で

「あの時の自分よりマシだ、ありがたいな」

という気持ちで過ごすことができ、悲観的な気持ちにはならなくて済んでいるのです。

「諦める」

という言葉は、マイナスのように思いますが、使い方によっては、
次のステップに進むためのプラスの言葉になったりします。

今回の私のケースでは諦めた代わりに得たものがとても大きかったです。

もちろん、諦めるといっても、投げやりな気持ちなどではないので、
治療は今後も積極的に受けていきます。

もし、みなさんの中でも諦めきれずに苦しんでいることがあれば、
一度、「諦める代わりに何か他の視点がないか」探してみてはいかがでしょうか?

編集後記

私がTwitterで気付きを得たように、今度は私が別の方向から「諦める事の大切さ」を伝えていければな、と思います!

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