育児は母親だけのものではない社会
お母さんだけに育児を託すのは、もう限界
母性の研究で知られる恵泉女学園大学学長・大日向雅美さんが言う
「私ごと」を「社会ごと」と捉える人たちが出てきた とは、どういうことでしょうか?
記事には「今は、母親たちが『育児がつらい』と少しずつ言えるようになった」かつては母親たちが『育児がつらい』ということすら言えなかった。「(周囲と社会が)言わせなかったのです。うっかり本音を言えば、『母親なのになぜ?』とか『母性喪失の女だ』とか、そういうバッシングの嵐に遭う時代」とあります。
私(先日34歳になりました)の母は、
現在になって
「あなたが生まれた当時はそんなもんだと思って周りに言わないでいたけど、育児はとてもしんどかった」
と言います。
父親と2人で大阪から埼玉に出てきて、周りには親戚が誰一人いないのもあり、
その事を誰にも言えない状況が苦しかったと。
父親は育児に協力的ではありましたが、どうしても土日しか時間が取れずにいましたし、
子育てに関する不安や、育児方針についての相談は一切できなかったようです。
「私がちゃんと育てなければならない」「将来のためにちゃんとしつけをしないと」
というプレッシャーを一人で抱え込み、
育児に疲れ、自身が楽しむ余裕なんてとてもなかったとの事。
そんな母も、今では家庭塾を営んで、毎日多くの子どもたちと接しています。
自分が誰にも不安を打ち明けられなかったり相談できなかった経験から
塾に通っている子どもの親御さんの相談にも、かなり積極的に乗って
地域の大人として、地域の家庭の育児に協力している構図になっています。
このように、子育ては「社会ごと」として捉えて
地域の大人、老若男女のすべての人が助け合っていく社会が必要なんだな、と深く感じます。
編集後記
母が私の子育ての経験を活かして、地域社会に役立っていると思うと、私も嬉しくなります。
その母の姿を見て、私も何かできることを学びたいと思います!
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