トヨタから学ぶ「人づくり」 ”持続性”と”明確な共有”【Woomaxブログ】

トヨタ自動車の人材育成論は長年、多くの経営者や人事担当者から支持され
特に「人づくりはものづくり」のフレーズは
ご存知の方も多いでしょう。

同社の人材育成に長く携わり
現在、HY人財育成研究所所長の肌附 安明(はだつき・やすあき)氏は、
人手不足に悩む某企業に以下3つのポイントを教授しています。

・人手が足りないと気付いてから取り組むのは遅い。人材育成は持続的に!
・「人づくりはものづくり」。トヨタは製造よりも前に人を育てる大切さを一貫して説いてきた
・管理者は基礎知識や業務推進法などの他に周辺知識なども教え、部下の仕事の幅を広げる必要がある

肌附氏は「トヨタ自動車では、部下の育成は管理者の仕事とはっきりと決められています」と明言しています。

“部下の育成は、管理者の仕事”ということについて、
暗黙の了解になっていないでしょうか?
そして、なぜ“部下の育成は、管理者の仕事”なのでしょうか?

豊富な知識や経験を教えるため?トップダウンが主流だったから?
さまざまな答えがあると思いますが、
明日の会社をつくっていく“人”を育てるために
それが管理職の仕事に充てられているのですね。

肌附氏のかつての上司は「教育は、忘れたころに大きな成果を生み出すものだ」と
よく言っていたそうです。

関わっている方は日々実感されていると思いますが、
人材育成は、一朝一夕で成果が出るものではありませんね。

ゆえに長期的視点で、“継続的に”取り組んでいかなければなりません。
そして、このように会社や管理職たちが取り組んでいるということを
暗黙のルールではなく、「会社全体で明確に共有する」ことが肝要です。

自社、人事部、管理職たちがどのように人材育成を進めているか、
それがどのように機能して自社をつくっているか、
こうした点も“伝承”していくことで、
持続可能性の高い会社、人づくりが成されるのだと思いました。

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