味の素がアンコンシャス・バイアス研修を全社展開する秘策【Woomaxブログ】

味の素でアンコンシャス・バイアス研修が展開され始めています。

これを提案したのは、同社への”転職組”。
中途入社した社員だからこそ、
社内の”暗黙のルール”や”社内用語”など
できあがっている独自の文化に疑問を持つこともあったと言います。

あうんの呼吸で業務が進むメリットも理解する一方で、
新しい意見や個人の思いが
反映されにくい面もあるのではないかと気付き、提案に至ります。

社員たちにとっての”当たり前”に、
思い込みや無意識の偏見が含まれていないか、
会社全体が「多様性を受容する組織」を目指すためにも
同研修を導入することになりました。

研修の対象者、展開順についても興味深い点があります。

まず、「経営層」に受講してもらったそうです。
これはいずれ全社展開することを狙ったためです。

普段から公平・公正な判断への意識が高い方々ですが、
講師から、男女の昇進度の違いなどデータ等を基に
アンコンシャス・バイアスの存在について解説されると
驚きの声が上がっていたとのことです。

2回目の対象は、人事関連部署のメンバー。
人事権を持っているため、思い込みを排したジャッジが必要と考えたそうです。

受講した、採用担当のベテラン社員は、
それまで応募者に対する判断力について経験値から自信を持っていたと話します。
しかし研修を聞いて、
思い込みがあった可能性もゼロではないことに気付き、
自身の判断を振り返る意識が高まったと言います。
今後は、バイアスと経験則をどのように区別して活かしていくかが課題だそうです。

同社ではこれから全社員4000人が
アンコンシャス・バイアス研修を受講していきます。
会社全体がどのように変化していくのか、期待できますね。

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