花王グループが進めてきた女性活躍・働きやすさの秘訣【Woomaxブログ】

先日、日経ウーマンで発表された「女性が活躍する会社ベスト100」で
1位となった花王グループ。
同社で実施されてきた女性活躍施策を3つ見てみたいと思います。

同社は1991年から両立支援を進めてきました。
その頃から、育休前と復帰前に本人、上司、人事による
3者面談を行っています。
この取り組みにより、本人のサポートができたことはもちろん、
上司や同僚の意識も醸成されてきたと言います。
制度ができて認知する、、だけでなく「直接」関わる機会が
意識を変えた鍵でしょうか。
これが長く続けられてきたことで、
会社全体で両立する社員への理解や働きやすさが浸透していると想像できます。

2つ目は、「複数体制」が敷かれている点です。
1つの案件に対しメイン担当とサブ担当がつけられているそうです。
複数体制には2つのメリットがあり、
ひとつは担当者が緊急事態などで不在のときにも
もう一人の担当者が対応するなど、
一人の社員(責任者)に依存せず、円滑に業務が進められることです。
あとひとつは、チーム力やマネジメント力の向上が望めます。
日頃の情報共有が密になるため、
お互いの理解や結束力が深まり、それぞれの意見が活かされる機会も増えることでしょう。
サブ担当から始めることで、リーダーの経験を積むこともできます。
関係者が増えると業務が複雑になる分、
チームマネジメントや業務マネジメントのスキルは高まり、
ダイバーシティも進められると思います。

最後に、2人の子どもを育てながら働く同社法務部の長谷川法務課長は
女性11人を含む21人の部下がおり、
早く帰るときなどでも「すみません」と言わないように気をつけているそうです。
それは、従来の制度を利用していて仕事に差し支えがないようにすれば問題ない、という意識から
必要以上の遠慮をしないようにしているということです。
このように言えるのはやはり、同社の雰囲気や環境が
こうした働き方を受容できているからだと思います。
長谷川さんはこれが男性社員の働きやすさにも繋がると考えているそうです。
先輩から後輩へと、その環境が持続されるよう
実行され継がれてきているのがとても素晴らしいですね。

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