違う属性が共存する事でプラスになる職場環境
女性管理職の下で働く
PRESIDENT WOMANに掲載されている前川孝雄さんの記事の中のアンケート、みんなが憧れた!慕った!すてきな女性上司を読んだ時、ふと過去の自分の事を思い出しました。
実は、私自身は今から約10年ほど前の2008年に
【女性だけの職場】
に在籍したことがあります!
それは
大手百貨店の中にあるアパレルブランドの販売員として
です。
中途採用で入社したため、一番下の立場から働くことになりました。
販売員は私を含めて10人いたので
9人の女性が私の上司
という事になりました。
まず、入ってみて感じたことは
「縦社会じゃない!」
という事です。
もちろん、縦社会は縦社会です。
年齢関係なく上下関係の敬語などは徹底されていましたが、それよりも横の繋がりを強く感じました。
上記のアンケートの中にも
「女性のほうが職場の中の狭い範囲での横の関係に敏感」
とありますが、「まさにそうだったな」と思い出しました。
その職場では男性が入る事は初めてという事でしたが、
私もすぐに【横の繋がり】に入れてもらえたような感じがして、とても働きやすく居心地も良かったです。
男性が一人だけだからチヤホヤされた、というのとはまた違う感じでした。
立場も性別も“横”でした。
振り返ると、この職場ではいつも、店長が
朝礼などで何かを周知する際、良くも悪くも
「私を引き合いに出す」
ということをしていました
例えば、私が良い接客をしていた事を
「みんなも見習うように」
という事だったり、
ロッカーの使い方が悪い事を
「みんなも気をつけるように」
という事だったりです。
私以外は、朝礼で名指しで引き合いに出される、という事はありませんでした。
女性は横並びが心地良いということで
誰かひとりだけを褒める
誰かひとりだけを叱責する
ことをすると、チームの輪が乱れかねない。
一人ひとりに声をかける時間もない。
チーム全体の知にしたい。
効率的なマネジメントは???と考えたとき
その時の店長は、
黒一点という、いわゆる「異質な個」という私を引き合いに出し、
私というワンクッションを使って全体にメッセージを伝えていたのです。
当の私は、単純に
良い事を言われたら喜び、
悪い事を指摘されたら反省するだけでした
が、退職した後にそのことを店長に言われて
「なるほど!!」
と思いました。
当時、私が22歳で店長が26歳でしたが、とても尊敬していました。
この職場は元から環境が良かったと思いますが
意図的に“男性部下の存在”を活用することで
さらに良くなったように思います。
実際に、私が退職してから
「やっぱり男性も欲しい」
という意見を上層部にあげたという事でした。
この私の話を一つの事例として捉えるなら、
マジョリティの中にマイノリティがうまく共存していくには
マネージャーが特性を理解し、活かすことが大事だなと思います。
私は身をもってその大切さを学んだので、それを活かして良い職場・社会づくりに貢献していきたいと思います!
編集後記
退職する際は寂しかったですが、最後に渡されたのが「寄せ書き一枚」ではなく
「みんなの写真の切り抜きがたくさん貼ってあるアルバム型の寄せ書き」
だったのが衝撃的すぎました!笑
もちろん、現在も、大切に飾ってあります^^
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