日本では何人に1人がLGBTって知っていますか?
LGBTの状況
私も、近年、ようやく日本の組織においてもダイバーシティが推進されるようになったと思います。
障がい者雇用促進法、女性活躍推進法、高年齢者雇用安定法など、
国も法を整備し、組織も様々な制度を作り、「働きたいのに働けない」人たちを減らし
当該者が安心して働き続けられるような仕組みづくりをコツコツ実践しています。
では、LGBT(LGBTQ)、セクシュアルマイノリティと括られる方たちが
安心して働く環境って整備出来ているのでしょうか?
日本でLGBTに該当する人は8.9%と言われています。つまり11人集まれば1人いる、というけっこう身近な数です。
※電通ダイバーシティ・ラボ「LGBT調査2018」調べ
Woomaxのダイバーシティ研修で、
マジョリティ側の管理者の人たちは
「LGBT ということで、働くことに壁が生じるとは思えないなあ。仕事する能力と関係ないじゃん。」
「俺は仕事してくれたらそれでいい。部下の私生活に興味ないし。」
と、まことに正直な意見を述べてくださいます(^_^;)
上記のような思いがあると当然「配慮の必要性」を感じないから
行動は起きず、現状のまま・・・という結果になります。
このような環境下では、当事者たちが
「職場の同僚(上司・部下含む)へのカミングアウトに抵抗がある」と感じてしまうのは止むを得ないでしょう。
LGBTは、障がい者手帳制度などのある精神障がい以上にわかりづらく、判断の難しい問題です。
自分と同じ属性ではない場合、自分と全く違う価値観の持ち主かもしれない。
ほんの少し、想像力を働かせて考えてみる組織風土が重要です。
LGBTの人に実際にお話を聴いたことがありますが
会社でトイレに行くのが、まず、ストレスになるそうです。
カミングアウトしてなければ戸籍上の性別のトイレに行くしかありません。
自分と違う性別のトイレに行くということには多くの人が心理抵抗を持つのではないでしょうか。
一昔前は「女性のトイレ」が無い、もしくは極端に少なくて不便だったりする環境があり
女性たちが声を上げて改善してきたという歴史もあります。
それと同じようなことかもしれない。相手の立場をイメージしてみることが大事です。
このような状況は全て自己責任でどうにかするべき事項かどうか一考してみることから始めてみるのはいかがでしょう。
正解は無いので、話し合いながら何が解になるのかを探れたらいいですね。
公共施設などでは誰でもトイレの設置場所にも工夫をしているところが目立つようになりました。
一緒に働く仲間として、LGBTについて理解をすすめていこうとする姿勢が肝要だと思います。
身近な存在
「本当の自分を出せない、出さない」
このような思いを背負った人は、
8.9%という数字が示すように、実は遠い存在ではなく身近にもいるということを理解したいです。
当事者の皆さんは、カミングアウトした時に
「へー、そうなんだね!」
ぐらいの感じで、相手が今まで通り接することを一番望んでいるのだと思いますが
異質なこととせず、自分の中にはよくあることとして対応するには
想像力を働かせ、より〝知ろう”とすることが大事。
私も、そもそも「カミングアウト」なんて言葉すら古くなっていく、みんながより自分らしく活躍できる時代を作りたいと思います。
編集後記
2019年5月まで、同性愛はWHOによって精神疾患、いわゆる病気の類に分類されていました。
WHOが性同一性障害を「精神障害」の分類から除外
私は、それを知って、目に見えない問題はとても難しいのだと思いました。
しかし見えないからと諦めたらそこで終わりです。
精神障がいの私なんか、見た目でわからないのをいい事に、病院に思いっきりオシャレして行って待合室で浮いています。笑
当事者本人の受け容れも大事なのがわかりました!
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