ジェンダーギャップ指数2015
2015年版「世界男女格差報告 (Global Gender Gap Report 2015)
※調査対象145ヶ国 」が11月19日に発表されました。
日本は数字から言えば、前年104位から101位 3ランク上がりましたが
2006年から毎年「日本のランクは当然のように低い」のでメディアもあまり
取り上げてないような・・・。
さて、この調査は以下の4つの分野から成っています。
1)Economic Participation and Opportunity(経済活動の参加と機会)
給与、参加レベル、および専門職での雇用
2)Educational Attainment(教育)
初等教育や高等・専門教育への就学
3)Health and Survival(健康と生存)
寿命と男女比
4)Political Empowerment(政治への関与)
意思決定機関への参画
男女の格差を指数化して順位化(※指数の算出には、国際労働機関、国連開発計画、世界保健機関などのデータを参考)スコアの最大値は1で高いほど良く、総合スコアは4分野のスコアの平均値とのこと。
順位低迷の理由は、依然、政治と経済の分野において顕著な課題があるということです。
(政治)国会議員や国の意思決定機関に女性が少ない。
(経済)給与の差と、女性の役員や管理職が少ない。
グローバルでも「2006年の男性の平均賃金に2015年、女性の平均賃金がようやく追いついた」ということが見出しになりましたが、日本も、国として「ポジティブ・アクション」の必要性が浮き彫りになっていると言えると思います。
もちろんそれは、企業としても然りです。
「ポジティブ・アクション」は企業ごとに事情が違うので
各企業それぞれどのように取り組んでいくかを、短期ではなく
長期的に計画し実践していくことが大事です。
さて、ここで問題です♪
「ポジティブ・アクション」とは、どんな意味だったでしょう?
1.企業が女性管理職を増やすために女性専用の施策を検討し整備すること
2.能力が同じ男女なら、昇進時に意識して女性を引き上げること
3.固定的な性別による男女の役割分担意識や過去の経緯から
男女労働者の間に【差】が生じている場合、それを解消しようとする取組
はいもちろん正解は3番です(*^_^*)
1や2は、ポジティブ・アクションそのものの意味ではなく
ポジティブ・アクションを必要とする企業が検討した結果
自社で選択した個々の取組の例の一つと言えます。
ポジティブ・アクションそのものの意味は
様々な【思い込み】により、男女【差】が存在した場合、それを解消する取組のこと
それを踏まえて、ダイバーシティ推進と
女性リーダーを増やすメリットもおさらいしたいと思います。
職場で考えると、属性が異なる場合、価値観も異なりやすく、
意見の対立も起こりやすいものです。
この対立を安易に回避するのではなく、
多様だからこそ生まれる、さまざまな意見を検討し、多面的に考えることで、
新しいアイデアや提案が生まれ、強くて柔軟な組織を作ることが可能になります。
多様性を持つ組織は新しい価値を生み出す成長性が高まると言えますよね