「”転職ありき“の若手人財にどのように活躍してもらうか」
いつもありがとうございます。
月1回お届けしています「Woomax通信」Vol. 75
臼井あかねです。
今月の「Woomax」通信をお届けいたします。
目次
1. Woomaxからのお知らせ
「”転職ありき“の若手人財にどのように活躍してもらうか」
新元号「令和」も発表され、2019年度が始まりました。
入社式を無事に終えて、ほっと一息つく間もなく
自社内では、今年度の新入社員が一人前になり、会社に貢献する人財になるための
中長期的な育成計画の実施に着手しているご担当の方が多いのではと思います。
一方、転職市場は年々活発化し、
今や学生も、就職活動期にすでに将来的な転職を視野に入れて
活動する人が少なくないとのこと。
なぜかというと、就活セミナー等を通してキャリアデザインを学んでいるため、
ひとりひとりが
「どこか一社だけでのキャリアに依存せず、
社会に通用するキャリアを個人が構築していく」重要性を
認識しているのだと思います。
実際に、新卒2年目を迎えた後輩に聞いてみたところ、
「自分を含め、周囲は転職に対する抵抗感がほぼない。
むしろ夢や目的、ライフイベントに応じて必要だと想定している」
という話をしていました。
このような時代背景を鑑み、どうしたら若手人財に、少しでも長く在籍して
活躍してもらうことができるでしょうか？
各社の最新の若手育成の事例を見ながら紐解いていきたいと思います。
各社の事例
そこで、三井物産では、
従来の数十分間の面接では人物像が十分にわからないと考え、
数日間の合宿を開催し、見極めていく「合宿採用」を始めたそうです。
すると、学生の中に、数十分の中では見えてこなかったリーダーシップや責任感を、
数日間の中では発揮する者が表れ出てきたとのこと。
人事のご担当者は、最終面接を担当した上席者から
「この学生は大丈夫か？」と聞かれることもありましたが、
合宿でのエピソードを根拠に、自信を持って説明でき、
納得を得られたとのこと。
採用のミスマッチも減り、
配属された先からの新入社員に対する評価も上がっているそうです。
また、同社は、配属においても工夫されています。
社員とよく対話し、できる限り希望の部門に配属できるようにしているとのこと。
新入社員の6割が第1希望、
9割が第4希望までのいずれかに配属されているそうです。
ご担当者は日経ビジネスのインタビューで、
「学生に迎合しているわけではなく、
彼らがどんな山に登りたいと思っているか、ということ。
あえて学生の希望とは異なる山を目標に設定する必要はありませんよね。」
と語っています。
どの部門に行きたいのか、それはなぜか、
その部門についてどのように理解しているのかを密に話し合うことで、
会社の方向性と本人の”想い”を大切にできることがわかります。
JTでも同様に「社員たちの声をどのように咀嚼するか」を大事にし、
ジョブローテーションに活かしているそうです。
特に、「どの部門に行きたいか」ではなく、
「自分がどうありたいか」をよく聞いているのだそうです。
また、ボッシュジャパンでは、
入社式を新入社員が企画するという驚きの例もありました。
内定段階から一定のミッションを任せ、
チームワークを築くことが目的だそうです。
若手がより長く在籍したいと思える職場とは
これらの事例に共通することは、
ひとりひとりと丁寧に対話し、
個々の成長を支援している点です。
転職が当たり前になりつつあるとはいえ、
若手層も、ずっと転職を繰り返そうと思っているわけではありません。
腰を据えて働く職場を探している、という側面もあります。
つまり、チャレンジできたり、幅広い経験が積めたりと
成長する機会を与えてくれる企業では、より長く在籍し
モチベーション高く活躍してくれると言えます。
これからの時代は「目的合理性」から「対話的合理性」が
重視されるようになりつつあります。
そのためには、各社の事例のように
個々の社員とよく理解を深めることが重要です。
最近の若手人財は、承認欲求が高いと言われています。
「丁寧に話を聴いてくれる」「自分の意志を汲んでくれた」等の実感は
ますますモチベーションを高めます。
また、失敗経験に弱いというのも
若手人財の特徴としてよく挙げられますが、
これも、
「成長の過程」として捉えらえるよう、内省の機会を与え、
次、どのように活かすかを考えさせるサポートをすることにより、
組織への感謝と貢献意欲が増すことと思います。
まず終身雇用の概念は捨て、
「離職の防止」と同じくらいに
「在籍期間にどのように能力を発揮し、功績を残してもらうか」を考え、
個人の成長を促すことが、在籍期間の延長にも繋がるのではないでしょうか。
2. 7/6 無料公開セミナー「組織のジレンマを乗り越える」の魅力をご紹介」 第２回
Woomax人財開発マネージャーの青柳未央（あおやぎみお）です。
7/6名古屋開催の公開セミナー「組織のジレンマを乗り越える」に、
既に各地からお申し込みをいただきありがとうございます。
今回のコラムでは、基調講演をお願いしている治部れんげさんの魅力をご紹介します。
治部さんは、日経BP社にて経済誌記者の経験を経て、
2014年からフリージャーナリストとしてご活躍中です。
治部さんの魅力はなんといっても、「相手を惹きつける発信」と「引き出し力」です。
最近、W20（G20の下部組織）で運営委員を務めたイベントでは
「多様性を成長に：企業経営や職場環境」というテーマで、
ダイバーシティ・女性活躍が企業成長にどのようにつながるのか、
国内外の行政・企業・機関投資家からストレートな意見や
日本企業を取り巻く待ったなしの現状を引き出していました。
私自身、7/6のイベントの打ち合わせを治部さんとした際にも
「さすが記者！」と思わせる自然な引き出しに圧倒されました。
引き出し上手な取材経験から、日本全国、さらにはグローバルにも実例を豊富にご存じであり、
具体的で非常にわかりやすい（時にユニークな）発信で
説得力のある記事・書籍を多く手掛けていらっしゃいます。
（記事の一例：https://toyokeizai.net/articles/-/266217）
今回は昨年出版された書籍『炎上しない企業情報発信』にもあるCMなどの切り口からも
ダイバーシティへの理解が進まないことによる企業にとってのリスク紹介もあるとのことで、
皆さまに具体的なヒントを持ち帰っていただけると確信しています！
既にお申し込みが増えているため、早目のお申し込みをお待ちしています。
■イベント概要
日時：2019年7月6日（土）13:30～16:30（13:10 開場）
場所：ウィンクあいち10階 1001会議室
定員：70名
※応募多数の場合は抽選とさせていただきます。開催1か月前に抽選結果をお知らせします
詳細・申し込みはこちらから
3. 公開講座のご案内
◎株式会社Funleash×Woomax 共催◎
【人事担当者向けオープン講座】
～これからの時代に求められる戦略人事の役割～
こんな方にオススメです
・人事経験3年目～中堅層
・自組織の課題を自らの力で考えて解決をできるように再現性のあるものにしていきたい
・“自身が目指す姿”を明確にし、さらなる職域拡大を目指せるようなマインドセットをしたい
・他社、他業界の人事担当者とのネットワーキング、交流をしたい
◆日程：
第1回 2019年6月15日 （土） 13：00～18：00
第2回 2019年7月13日（土） 13：00～18：00
第3回 2019年8 月3 日（土） 13：00～18：00
第4回 2019年9 月7 日（土） 13：00～18：00
※本講座は、全4回で1セットのプログラム構成となっています。
4日程すべてに同じ方がご参加ください。
◆場所：都内会議室 ※決定次第、お知らせします
◆講師：
株式会社Funleash（ファンリーシュ）代表取締役 志水 静香（しみず しずか）氏
株式会社Woomax 人財開発マネージャー 中島 愛（なかじま まな）
◆参加費：40,000円（税抜き）
◆詳細・お申込みはこちら
└ https://woomax.net/event/event-4663/
◎Woomax主催 無料公開セミナー◎
「組織のジレンマを乗り越える」
◆日時：2019年7月6日（土）13:30～16:30（13:10 開場）
◆場所：ウィンクあいち10階 1001会議室
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
◆定員：70名様
※応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
開催1か月前に抽選結果をお知らせします
◆お申し込みはこちら：https://woomax.net/event/event-4394/
◎Charamax主催 オンラインセミナー◎
障がいを持つ子の”持続可能な”自立力とは？
～Earth Day オンラインフェス～
「お金」だけでなく「社会との関わり」「本人のやりがい」含め
多角的な視点から「自立って何か」を語り合う1時間です。
※内容予告ムービーはこちら
└ https://www.facebook.com/events/409034396575735/permalink/421182465360928/
◆日程：2019年4月20日(土) 20:00～21:00
◆ファシリテーター：竹之内 幸子（株式会社Charamax 代表取締役）
◆詳細・お申込みはこちら
└ https://woomax.net/event/kalmiasalon/
協賛：ひふみコーチ株式会社
世界で一番やさしい起業塾
└ https://123-coach.com/entre/
編集後記
Woomaxで仕事を始めるとき、驚いた体験を思い出しました。
「前職で、（どの会社にも必ずあるといっても過言ではない）
新入社員が登竜門のように経験する業務にとても苦戦した」
という話を竹之内にしたところ、
「全然ダイバーシティじゃないわね・・」とポツリ。
それはWoomaxにおいても重要な業務ですが、
ゴールは同じでも、私が苦手とした方法ではなく
会社にとっても新しい手法で、ミッションを与えてくれました。
これがダイバーシティか、、と驚きと有難さを強く感じました。
今月も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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※ログミー掲載 「人生100年・働く50年時代のキャリア」セミナーレポート
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『思い通りの人生に変わる～女子のための仕事術』
『なぜ女性部下から突然辞表を出されるのか』 ほか
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