日本一の下足番になってみろ

以前、ある女性に言われた言葉を今でも覚えています。

“バリバリ仕事が出来て超優秀”と
共通の知人たちから噂を聞いていた、
その少し年上の女性と会うことができ
お酒を交えて話していたときのことです。

当時、私は念願叶って
人材紹介会社への入社が決まった時でした。

「あなたが希望の職に就けたことは素晴らしいけど、
私、個人的には
人材紹介会社を使って転職するのって
あり得ないのよね。
だって、よく知りもしない人と数回会っただけで
どうやって評価できるの?って不思議じゃない?
ある程度の年数、仕事をしていれば人脈が出来て、
その人たちから評価されていれば誰かからお声が掛かるわ。
そういう転職のほうが本質的だと思う。」

 

もちろん人材紹介会社にも
求人が数多く揃っていたり、
応募者と企業側の双方にとって
人脈以外にルートを作れるという面でも
利用するメリットはあると思いますが、
彼女の意見に納得できる部分もありました。

それはつまり
こういうことだと思います。

これは転職に限らず、
社内での昇格・昇進にも言えるでしょう。

VUCA時代を生き抜くためには
普遍的スキル(ポータブルスキル)が必要と
言われていますが、
株式会社ベイジの代表・枌谷力氏は
仕事における普遍的価値
一時的価値をつくる仕事を通して
身に付けられると説いています。

下足番に例えるなら、

・靴を見張る
・見張っている間に靴を磨く
・冬は温めておく
などの一時的価値を通して、

・洞察力
・マネジメント能力
・コミュニケーション能力
などの普遍的価値を養える
ということだと思います。

日本一の下足番なら、
他の人からも下足番として
多くの呼び声が掛かるかもしれませんし
普遍的スキルを発揮してほしいと
別の役職に推薦されることもあるでしょう。

今の仕事は
他者から何を求められているのか、
それに対してどんな結果を出せたのか。
自身はどんな価値を身に付けられたのか。

変化の大きい時代にも
目の前のことに集中することが大事ですね。

 

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