なぜ女性部下を蹴落とす「女王蜂」上司がうまれるか【Woomaxブログ】

欧米では、女性社員にハラスメントを行う先輩女性社員を
「クイーン・ビー(女王蜂)」と呼ぶそうです。

クイーン・ビー(女王蜂)社員は、
後輩の女性たちを育てようとはせず、
むしろアイディアを奪ったり評判を下げるなどして
後進となりうる女性たちをいじめます。

2018年にロンドンで発表された論文では、
約70%の女性たちが職場で女性上司からいじめを受けたことがあり
それがキャリアに影響を及ぼしたと答えています。

2010年に実施されたアメリカの調査では、
職場で行われたいじめの58%が女性によるもので
そのターゲットの多くは女性だったそうです。
男性によるいじめは、男女とも対象になるのだそうです。

この調査からわかることは、
職場でのいじめは男女どちらからも行われ
(「いじめを行うのは圧倒的に女性が多い」わけではない)、
女性が男性をいじめるケースは少ない、
女性のいじめの矛先は女性に向くことが多いということだと思います。

一方、女王蜂神話を崩す発表もあります。
米カタリスト社が2010年に
MBA保持者でかつフルタイム勤務する男女社員742人を
対象に行った調査では、
女性の73%が、ほかの女性の能力開発をサポートしていると回答しました。
同じく女性の能力開発をサポートしていると
答えた男性は30%、
また男女問わず人材育成をしている男性社員は56%、
女性社員は65%との結果で
いずれも女性のほうが割合が高いことから、
後進育成には女性のほうが積極的だと示されています。

なぜ女王蜂社員がうまれるのか

オランダの専門家ベル・ダークス教授は、
「女王蜂」現象は、女性の性質が起因しているのではなく
“職場に強く残っている性差別・性的なステレオタイプ”が要因だと
分析しています。

男女の給与格差や女性が管理職に就くことを良しとしないような
性差別が見られる職場と、それがあまりない職場で比較すると
前者のほうが女王蜂現象が多く見られたそうです。
そのような職場では、女性は昇進したいと思っていても、
女性であるがゆえに男性と同様に扱ってもらえないため
男性に同化して男性的であろうと振る舞い、
職場の性差別にも合わせざるを得なくなります。

女王蜂社員をうまないためには、
職場全体が性差別的なステレオタイプから脱却しなくてはなりません。

女性が重要ポジションに上がれないのを
女性の実力のせいにしたり、
数少ない女性管理職が誕生しても後進が続かない理由を
「女性が女性を嫌う性質にあるからだ」という誤解があるとしたら
それを払拭する必要があります。
払拭するためには、こうした客観的なデータを用いたり
女性同士や理解ある男性たちが束になって意見することが一手です。

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