オレオレ詐欺風の電話
昨日「おばあちゃん宛にオレオレ詐欺みたいな電話があって、今日昼ごろ行くからって言われたんだって~」と
息子が言うので、どんな電話だったのか母に聴いてみた。
昨日、母(86歳)が日中、電話を取ったら
「おばあちゃん?僕だけど・・・」という男の声
「何してるの?」というと「仕事している」という
「明日昼そっち行くから」といって切れたとのこと。
普段から、うちの母は電話応対が丁寧である。
営業の電話にも非常にきめ細かい情報をついつい提供しがちになる。
仕方ない。性善説なのだ。周りにいい人しかいないしねぇ。
母にとってかかってきた電話に丁寧に応対するのは
大人のマナーとして息を吸うがごとく当然のふるまいなのである。
しかし、世の中は物騒になってしまった。
悪い人の悪いシナリオにかかったらすぐひっかかってしまう懸念があるので
売り込みだと思った瞬間、電話は切っていいんだよ。と私が言うと
「わかった。大丈夫。知らない人の電話はすぐ切っているわよ~」とかニコニコ。
しばらくたって、かかってくる電話応対に耳を澄ましていると
「申し訳ありません。こういうことは私話さないように娘から言われてまして。
え?そうですね、風呂釜は買ってから3年くらい経つかしら、ええ、保証は十分入ってますのよ。」
など息を吸うがごとく様々な情報提供をしてしまう・・・。
彼女は薬学部卒の薬剤師で60年近く働いていたリケジョである。
論理的思考の筈なのに・・・。とは思うが、引退してから10年も経てば
好好婆になるのも仕方ない。
というわけで、絶対なんらかの情報提供したのでは?と勘繰り
「おばあちゃん!」って言われて孫の名前とか言わなかった?
と言ったところで「ヤバい」と思ったのでしょう。
「言ってないわよ。『あなた何してるの?』って聴いたら
「仕事」とかいうから、就職してる孫はあなたの息子しかいないから
うそだなってわかったもの~。」とかトボけていた。。。
再び娘としては「いい?オレオレだなって思ったらガチャ切だよ。とにかく切る。OK?」と
言ったが、再び丁寧な対応しちゃうんだろうな~。
ちなみに今日の昼誰も訪ねてこなかったそう。よかった。
こちらの経営コンサルタントの方のブログに
オレオレなシナリオが載っています。
被害に遭われたお母さまは、お金もですが、
「自分が甘いせいで遭わないと思っていた詐欺にあってしまって
周りに迷惑をかけてしまった・・・」という精神的なショックで
立ち直りに時間を要するのだろうなと思いました。
人を傷つけてお金を儲けようとすることは良くない!
成宮さんの引退記事でも強く思いました。