マイ・インターンを観て

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先日の誕生日に息子がプレゼントしてくれたので
ようやく観られました。「マイ・インターン」
「社会の女性活躍を推進する上でも観ておきたい!」と思いつつ
映画館では観られなかったので期待大の中鑑賞しましたが期待通り学びの多い映画でした。
独自の才覚を活かし会社を急成長させた若き女性社長の突き当たる壁は
どのような働き方にしろ、組織で働く女性の多くが抱える悩みにリンクすると思います。
「出資者からマネジメントに長けたCEOを迎えろ」と言われるのは普通ないよ。
・・・と思われるかもしれませんが
これは「仕事が出来るだけじゃダメ。上からの指示命令に仕えよ」と言われることにほど近い。
ママ友から
「あなたは忙しいわよね。●●会の料理できる?買ってもいいわよ」などと壁をつくられたり
妻側が仕事が忙しい(年収が多くなる)と
「男性としての自尊心が満たされない」という理由で夫に浮気されたり・・・
そんな悩みを解決する手助けをしてくれる存在が、シニア・インターンのベン。
40年間電話帳制作会社の部長として営業や広告を担当してきたビジネスパーソン。
カジュアルでラフな格好の若い子しかいない職場環境でも、常にスーツ・ネクタイで出社し、
40年愛用していたと思われるビジネスケースも愛用。
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妻に先立たれたあと家事も一通りこなしているようで、仕事と家庭における様々なイベントも経験済み。
なので、上司である女性社長の先述の課題に対するフォローだけでなく、
他の若手男性社員のお悩みまでさりげなくフォローが可能。器が大きい。
このフォロー、何より説教臭くない。過去の武勇伝や歴史を押し付けない。
多くは相手(若手)の意見を尊重するスタンスだが、決めるときは決める。
「あさが来た」の正吉さん(お義父さん)もそうですが、
社会に出て、そのまま勢いだけでは「出る杭は打たれる」ところを
勢いを認めて、パワーの出し方を工夫することを示唆してくれたり
パワーが減速しないよう盾になってくれるような大人がいてくれると
社会という大海を泳ぎ切る女性管理職の数が増えていくでしょうな・・・。
としみじみ思わせてくれる映画でした。
映画館で見逃した方もぜひ、DVDでいかがでしょう