自分の未来づくり

キャリアでもライフでも、人生を考える時に知っておきたい脳の仕組みのこと

①脳は否定語を理解できない
②人はイメージしたことを実現しようとする(イメージどおりに行動する)
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今までの人生の中で、「ダメって言われると余計したくなる・・・」という経験ありますか?
これを自分の天邪鬼な性格のせいだと思っている方もいますが、
どちらかというと「脳に素直」な性格と言えるかも知れません。

さて、どういうことでしょうか?

小学校低学年の子ども数人を2つのグループに分け
どちらも、ゲームやおもちゃをたくさん置き、
テーブルには時計とおいしそうなケーキを置いて「ある実験」が行われました。

1つのグループには
「3時になったらこのケーキを食べて良いよ

もうひとつのグループには
「3時になる前に、このケーキを食べてはいけませんよ


と言って大人が去り、子どもだけにしてどう行動するのかを見ていたそうです。


最初のグループは、言われたとおり、ケーキのことなど忘れたように
おもちゃやゲームで遊んで、3時になってケーキを食べました。

後のグループは、大人が去った後もケーキの前のテーブルで固まり(笑)
10分後1人がクリームを舐めたのをきっかけに我も我もとみんなで
あっという間に3時になる前にケーキを食べちゃったそうです。

後のグループはどうして「いけませんよ」と言われたことが守れなかったのか?
先に申し上げたとおり、脳は否定語を理解できないので
「3時になる前に、このケーキを食べてはいけませんよ」といわれると、
脳内で1回、「3時になる前に、このケーキを食べる」自分の姿がイメージされる。

人はイメージしたことを実現しようとするので、素直に、
イメージしてしまった通りに3時なる前に食べてしまったわけですね。
(「いけません」といわれたことがやりたくなっちゃうカラクリです。)
大人になると、理性により本能に打ち勝つ人も出てきますが(^^)
意識しないままだと、このように、人は本能のままに否定語を理解せず、

イメージしたとおりに行動する特性を持つモノだということです。

さらに、焦点化の原則というものもあり、

自分がスポットを当てた事柄に関する情報を
集める癖があるので、目標を設定するときに
「失敗しないように」
「数字の未達にならないように」
「前年度を下回らないように」
という否定形全開の目標設定をすると、脳が優秀な検索機能を使い
「自分が過去失敗した事例」

「数字未達の理由になる事柄」

「前年度より下回る要因」を収集してしまうので
さらに失敗や未達、下回るイメージが積み重なり、
先ほどのケーキを食べてしまった子どもたちうのように
目的に沿わぬ方向に行動してしまうことになってしまうのです。

つまり、自分の未来、人生をデザインするときには

脳の仕組みを味方につけ
「どうありたいか」「どうなりたいか」という目的を
肯定的に表現すると良いよ~~~ということの再認識でした。

昨日は私と同じように「発達に心配のあるお子さんを授かった経験のある女性」と
「DV経験をお持ちの女性」が対象の「自分自身の未来を考えていただくワークショップ」の
ファシリテーターを担当させていただきました。

ご参加の方々はそれぞれ自身を彩ってきた背景は違うものの、
不安を抱え、未来に希望があまり持てないという共通項があるのですが
ワークを終えたご参加の皆さまの笑顔を見て
これからも「脳に肯定形を駆使したイメージを作り」を続けて
「笑顔」あふれる人生を積み重ねていって欲しいな~と深く思った週末でした。