プリンセス願望には危険がいっぱい
「今の女の子はすべてを持つだけでなく、すべてであらねばならないと感じている。」
長じては
「完璧な子育てをし、男性を喜ばせ、他の女性たちから
羨望の目で見られる存在でなければならないとくよくよするようになった」
読んで、ハっとした方もいるのではないだろうか。
女性活躍推進プログラムを展開していて、顕在的、潜在的に関わらず
キレイで、若々しく、完璧な、母であり、妻であり、ビジネスパーソンを
目指し、しかし、現実の自分と照らし合わせて思い悩む女性の少なくないことを感じ入る。
この本は長年自分を縛ってきた、形作ってきた「思い込み」はどのように作られたものかを
知るのに中々面白いですね。
呪いの解毒にお勧めDVDは
表題の書では、「シンデレラを軽く茶化している」と一刀両断にされていますが
私は素直に解毒剤として受け取りました。(^^)
幸せ=王子様との結婚ではなくて、
誰かに代わってもらうことではなく
自分の目標への障壁は自分で挑み
自分が選んだ人と結ばれ、自分が好きなことを仕事にして
周りに喜ばれて、事業的にも成功しているという
GOLDEN HAPPY END
現実の世界で「女は結婚することが幸せ」という抗いがたいテーゼに
不思議の国で決断し、闘って勝ち得た体験により
現実に戻り、迎合せず、覆すパワフルなストーリー。
「王子様を今も待ち続けるおば様」を見て嗤うのは簡単。
しかし、果たして本当に他人事か?と一回でも振り返らないのは愚か。
中々考えさせられるSTORY
ピクサー史上初の人間の女の子が主人公という作品
多くの女の子がかけられる母からの期待に対する葛藤に対し
メリダはさまざまな経験を積み重ねて、自分の思い込みと視野の狭さに
目覚め、自由と責任に対して覚悟を決めていく・・・。
娘を育てる母ならば、シンデレラや眠れる森の美女を見せたら
セットでこれらも見せておくことがお勧めです。
追伸;ディズニーアニメのシンデレラの恐いところは「靴が割れた」と嘆く侍従に
「ガラスの靴はココに」と、ニヤリとした瞬間のシンデレラの口元~~~。