「障がい者がオープンで活躍できる環境づくり」

いつもありがとうございます。

月1回お届けしています「Woomax通信」Vol. 81

今月は浅沼譲(あさぬまじょう)が初めてお届けいたします。

1. Woomaxからのお知らせ

「障がい者がオープンで活躍できる環境づくり」

先月9月23日、スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥンベリさんが
国連本部の「気候行動サミット」の会場で行った地球温暖化についての演説が大きな反響を呼びました。

彼女が注目されるのは

「地球温暖化」

という環境課題について、
自身が「アスペルガー症候群」「強迫性障害」「場面緘黙」であることを公表し、
障がい特性を活かして世を動かしている点です。

「白黒をはっきりさせる。グレーは無し」という姿勢は、アスペルガー症候群の特徴の一つとして挙げられ、
社会で人と関わる上では「空気が読めない」という弱みとされがちです。

しかし彼女は、それを強みとして、社会のルールや常識にとらわれず、自分の意見を持ち、発信し、活動しているのです。

私は、グレタさんが

『全世界を動かすエネルギーに障がいを活かすことが出来る』

ということを身を持って示してくれているように感じます。

今回は、より身近に考えてもらうために

「障がいをオープンにして働く人」

をテーマにしようと思います。

私自身の障がいと働き方の例

ということで、まずは、私自身のことをお話ししたいと思います。
私は双極性障がいを抱えておりますが、オープン就労(障がいを公表して就労)をしています。

双極性障がいとは

「気分の上がり下がりが激しい障がい」です。

現在はきちんと服薬をしているので、気分の波は抑えることができていますが、個人で事業を営んでいた2014年に突如発覚したときは大変でした。

それから事業を辞め、休養や短期雇用などを経て、症状が安定した2016年の4月にオープンの正社員として登用してもらうことになりました。

しかし、仕事内容自体は激務ではなかったものの、それでも無理があったようで、その年の8月にわずか3ヶ月の期間でうつの症状が出てしまいました。

起きることも困難になり、2週間ほど入院する事になり、会社に大変迷惑をかける事になりました。

その期間で

「今後、うつで入院しないためにはどうするか?」

という事に重点をおいて会社と私で対話をしました。

そこで、退院後の勤務体系は

「在宅ワークメインで、労働時間も給与も減らそう」

という事に決まりました。

私の担当業務はパソコンを使えば出来るため、テレワークで遂行可能だったのです。

まず、在宅ワークメインにしてから大きく変わった事は

「通勤時間」

です。

往復で約2時間かかる通勤時間で体力を消耗する事が多かったのですが、
その2時間を睡眠時間に充てることが出来ました。

そうすることによって

・通勤の負担が減る
・休息する事ができる

という効果を得ることができ、起床した際には頭が冴えて非常に仕事が捗りました。

「起床してから2時間は最高のパフォーマンスを発揮する事ができる」

と自覚し、実感したので、その間に必ず、集中して仕事をするようにしています。

その際の仕事の質は上司にも評価を得ていますし自分でも、障がいが発覚する前よりも時間の貴重さに気が付くことができたため、時間単位のパフォーマンスが上がったと自信を持って言えます。

そこで、会社と再び面談にて

「また入院するとお互いに困るから週3回、1日4時間しか働かない事にしよう」

という取り決めをし、時短勤務をしています。

そのため、ここ3年間は入院しておりません。

入院中は週0回勤務になるわけなので、その意味では確実に生産性は維持できていると思います。

私の現在の仕事サイクルは

2時間仕事して

2時間寝て

2時間仕事をする

となっています。

こうすることで、身体的、精神的負担なく仕事ができており、私自身

「長時間働くのが無理なら、4時間で8時間分の労働力を身に付けよう!」

というモチベーションにもなっています。

また、締め切りがある仕事に対しては、逆算して体調が良い時に行うことも可能です。

また、意外かも知れませんが、給与を減らしてもらう事によって発見したプラスの効果もありました。

在宅ワークメインの時短勤務は変なプレッシャーを感じることなく、精神的に安定する材料となっています。
(もちろん、これだけの給与だからこれくらいの仕事でいいだろう、などとは思っていませんが。)

障がいを抱えていても、このように就労する事は可能なのです。

私はこのように配慮をしてもらえたのは、私が自身の症状をありのまま把握して上司や周囲の人に伝えて理解を得る事ができているからこそ、成り立っていることもあるかと思います。

障がいを抱えたことによって「時間」「労働」のありがたみや大切さを知ることができ

「時短労働なら高いパフォーマンスを発揮できる」

という新しい強みができました。

冒頭で述べたのグレタ・トゥンベリさんは

「アスペルガーは病気ではなく、一つの才能。アスペルガーでなかったら、こうして立ち上がることはなかったでしょう」

と自ら語っています。

障がい者がオープンで活躍できる環境づくりの第一歩は、障がい者本人が自身の症状や特性を理解し、会社や組織が作ってくれる対話の場できちんと伝えることができることだと思っております。

2. 公開講座のご案内

◎(一社)日本能率協会 主催◎
管理職のためのダイバーシティ・マネジメント研修

<ねらい>
男女脳レベルでの価値観の違い、世代間での価値観ギャップを理解することを通じて
自身の無意識の思い込みと「違い」を認識する。
その「違い」を活かしながら、部下から信頼されるために必要な6つの力を学ぶ。

<対象>

    • 女性部下を抱える管理職の方
    • 「信頼される上司」を目指すリーダー・管理職の方
    • 女性活躍推進、ダイバーシティ推進のご担当者

<日時>
2019年11月6日(水)

<会場>
日本能率協会・研修室(東京)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
最寄り駅:都営三田線 「御成門駅」 A1出口より 徒歩5分
└ https://www.jma.or.jp/offices/

<参加費>
53,000円(税抜き)

<講師>
株式会社Woomax ダイバーシティ推進コンサルタント 青柳 未央(あおやぎ みお)

<持ち物>
筆記用具

<お申込先>
└ https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=100125

◎神奈川県中小企業家同友会 主催◎
第31回かながわ経営カンファレンス 第一分科会
「アンコンシャスバイアスに気づくと組織の〇〇ハラスメントが無くなる!」

<ねらい>
パワハラ、セクハラ、マタハラ、パタハラ、アルハラ、アカハラ・・・、
組織におけるハラスメントは20種類以上といわれる時代。
自分の中のアンコンシャスバイアスを知り、他者の価値観を知ることで、
ハラスメントを未然に防止し、組織力を上げていく。

<日時>
2019年11月21日(木)

<会場>
新横浜グレイスホテル
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-6-15
最寄り駅:JR・横浜市営地下鉄・東海道新幹線 新横浜駅 徒歩1分
└ https://gracehotel.jp/access/

<会費>
10,000円(懇親会付)

<第1分科会>
株式会社Woomax 代表取締役 竹之内 幸子(たけのうち ゆきこ)

<お申込先>
└ https://kanagawa.doyu.jp/2019/09/12/2019kanakan/

編集後記

私は、とてもありがたいことに、このメルマガも在宅で書かせて頂きました。

これも「テレワークで可能な仕事を遂行できるから」だと思います。

このような環境に感謝し、周りにも積極的に伝えている途中です。

私が多様性のある働き方のロールモデルとして見本になるように活動してまいりますので、今後とも宜しくお願い致します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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