「子持ち社員のフォローは独身社員が負担しなければいけない！？」

いつもありがとうございます。
月1回お届けしています「Woomax通信」Vol. 69
臼井あかねです。

今月のWoomax通信をお届けいたします。

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1.　Woomaxからのお知らせ
2.　公開講座のご案内
3.　編集後記
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1.　 Woomaxからのお知らせ　「子持ち社員のフォローは独身社員が負担しなければいけない！？」
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読売新聞が運営する女性向け掲示板サイト「発言小町」に掲載された、
とある投稿が物議を醸しています。
それはメーカーに勤める40代女性が投稿した、以下のような内容です。（一部変更抜粋）

「2人チームで仕事をしています。
同僚は子持ちの為、基本残業せずに定時で帰りますが、
私に対して毎日残業するのは当たり前という態度です。
私は現在、足を痛めてしまい病院でリハビリが必要なのですが、
同僚は『子供がいるから』で一切お構いなし。
先日、あまりの痛みに定時で帰って病院に行ったのですが、
翌日『仕事が終わってない』と延々と嫌みを言われました。
それなのに目上の人と一緒の仕事の時は
『私は子供がいるけど頑張ってます』アピールで残業をします。
上司にも相談しましたが『俺は知らん』で話になりません。
上層部は『子供がいる女性が輝ける会社を』なんて
理想論が大好きなので彼女の評価は高いです。」

今回はこのような「子持ち（制約がある）社員をフォローする負担の対策」
を考えてみたいと思います。

ダイバーシティや働き方改革の広がりに伴い、
「働き方に制約がある社員」に焦点が当たるようになってきました。
彼らが抱えている事情は
「育児、介護、怪我・病気、不妊治療」など様々です。

先述の投稿からは、下記のような事実が読み取れます。
・チームは2人、同僚が子持ち社員で自分は独身子どもなし
・同僚は育児を理由に残業を断り、自分に負担が偏っている
・同僚は上司がいるときは残業することもある
・上司に相談したが取り合ってもらえなかった
・自分が通院のため残業をせず仕事を残して退社したところ、翌日責められた

“「制約有り社員」の働きやすさが整備できた一方で、
「制約なし社員」の負担が増えてしまった”という
資生堂ショックを彷彿とさせる事例ですね。

◇　◇　◇

もし自分が当事者である投稿者の立場であったら、
どんな対策が出来るでしょうか。
まずは「解決」＝ゴールをどこに位置付けるかが肝要です。
どんな状態になれば（もしくは何がなくなれば）、改善したと思えるか？
納得することが出来るのか？　を自問します。
今回は「自分が定時で帰れるようにする（残業をしなくて済むようにする）」を
ゴールと設定します。

考えられる改善策は3つです。

そもそもチームの最低1人が残業しないと終わらないような
仕事量が、今のチームには見合っていないのかもしれません。
より早く仕事を処理できるようスキルアップする方法もありますが、
解決に至るにはある程度の期間を要しそうですね。

次に考えられるのは、仕事内容の見直しです。
これは着手するのに腰が重くなってしまいがちですが、
根本的な解決が望めそうです。
チームに与えられている仕事を棚卸しし、不要なタスクは無いか、
より手間の少ないオペレーションは考えられないか、
より適切な分担方法があるのではないか、、全体から俯瞰して探ります。

改善案を資料にまとめ、それを持って相談したら
上司はどのように反応するでしょうか？
ポイントは「チームの働き方改革（残業削減）」案として、
チーム、上司、会社にとってのメリットを提示することです。
「私の残業を減らすべき」などと言ってしまっては、
「勝手だなあ」という印象を持たれかねません。

3つ目に、これは上司、同僚、投稿者のすべての人に当てはまりますが
日頃のコミュニケーションは、最も手軽に着実に改善できる部分です。

子どもの有無に限らず、そもそもどんな社員同士であれ
サポートし合う場面は起こり得ます。
投稿者が通院する必要が発生したように、
誰がいつ、どのような事情で「制約有り社員」になるかはわかりませんし、
その事情が必ずしも社内で公表されているとは限りません。
サポートを依頼する側が謝罪や感謝の意を丁寧に示すことが望ましいのは然り、
自分がサポートできるときには気持ちよく引き受けたいですね。

◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇

さて一方、この投稿に対するレスでも指摘されていたのは、
「上司のマネジメントスキル」にも原因があるという点です。

上司がどのように認識していたのか、この投稿からは知り得ませんが、
「チーム内で仕事の偏りがある」と相談されたのならば、
少なくともその実態を把握する必要はありそうです。

この上司と同僚には「独身社員はいつでも仕事の融通が利く」という
アンコンシャスバイアス（無意識の偏見）や、
「（投稿者である）この社員には多少無理なお願いをしてもいい」
という甘えがあったのかもしれません。
しかし、特定の誰かに依存して仕事が成り立つ会社に持続性はありません。
この投稿者は実は、「辞表を出すつもり」と宣言しています。
貴重な人材を失ってからでは遅いのです。

この上司には、弊社代表・竹之内幸子の著書
『なぜ女性部下から突然辞表を出されるのか』をいち早くお届けしたくなってしまいます。

◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇

「今は制約のない社員」が「制約がある働き方」を理解するために、
キリン株式会社をはじめとするキリングループでは
「なりキリンママ・パパ」という、
時間制約や突発事態への対応が求められる働き方を
一定期間、体験する取り組みがあります。
指名された社員は、仕事をしていると突然、仮想の保育園（人事）から
「子どもが発熱したのでお迎えに来てください」等の電話がかかってきて、
早退し自宅で仕事をしなくてはいけなくなります。
それ以外の日も定時退社はもちろんですが、時には
「パートナーのサポートが得られる」切り札を使えば残業をすることが出来ます。

どれだけ配慮をしようともやはり、”実際に経験しないとわからない”
ことはあって当然です。
ともすればキリングループの体験制度のように、
「今は制約のない」社員も巻き込んで社内啓発を進めることはとても重要ですね。

制約有り社員を含むチームの働き方改革、
制約のある部下を持つ上司のマネジメント研修、
社内啓発施策などお悩みの方はぜひ弊社担当者・窓口までご相談ください。

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2.　公開講座のご案内
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◎静岡市　主催◎
～管理職対象　女性部下・若手部下を持つ管理職マネジメントセミナー（全2回）～

◆対象：静岡市または近隣市町に拠点がある事業所の管理職の方
全2回の参加が可能な方
◆日程：2018年11月1日(木) 　13:30～16:30
2018年11月22日（木）　13:30～16:30
◆会場：静岡市産学交流センター B-nest　大会議室
〒420-0857 静岡市葵区御幸町3番地の21　ペガサート7階
└　https://www.b-nest.jp/map.html
◆参加費：無料
◆講師：竹之内　幸子（たけのうち　ゆきこ）（※第1回のみ）
◆定員：30名程度
◆申込締切：10月25日(木)17:00まで
◆詳細・お申込みはこちら
└　https://woomax.net/event/event-3708/

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◎日経ビジネス　主催◎
第16期　女性マネジャーのための　課長塾

こんな方にオススメです
・社内にロールモデルがいない
・部下をどうまとめたらいいかわからない
・社内で相談できる相手がいない

◆日程：2018年11月6日(火) 9:30～17:30
2018年11月20日(火) 10:00～17:30（講義後、有志の懇親会）
2018年12月4日(火) 10:00～17:30
2018年12月18日(火) 10:00～17:30
2019年1月8日(火) 10:00～17:30
2019年1月22日(火) 10:30～20:00（修了式・終了パーティー含む）
※必ず全6回とも同じ方がご受講ください。
◆会場：御茶ノ水トライエッジカンファレンス
〒101-0062　東京都千代田区神田駿河台4-2-5　御茶ノ水NKビル11階
└　https://try-edge.infield95.com/access/
◆参加費：339,500円（税込み、全6回昼食付き）
※上記通常金額より割引した講師紹介価格をご案内できますので、
ご希望の方は当社宛にご連絡ください
◆講師：竹之内　幸子（たけのうち　ゆきこ）※第5日のみ
◆詳細・お申込みはこちら
└　http://business.nikkeibp.co.jp/nbs/nbsemi/0930/woman/2018/

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◎一般社団法人日本能率協会　主催◎
～管理職のためのダイバーシティ・マネジメント研修～

こんな方にオススメです
・女性部下を抱える管理職の方
・女性活躍推進、ダイバーシティ推進のご担当者
・「信頼される上司」を目指すリーダー・管理職の方

◆日程：2018年11月9日(金) 9:30～17:00
◆会場：日本能率協会・研修室
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
└　https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=100125
◆参加費：53,000円（税抜き）
◆講師：青柳　未央（あおやぎ　みお）
◆持ち物：筆記用具
◆お申込みはこちら
└　https://school.jma.or.jp/products/detail.php?product_id=100125

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◎東京丸の内ロータリークラブ　主催◎
心のバリアフリー・チャリティセミナー第１回～障がい者雇用～

こんな方にオススメです
・障がい者雇用についてこれから自社で着手していくので基本的な知識を学びたい
・障がい者雇用の法的知識を専門家から学んでみたい
・これから障がい者雇用を進める中で留意すべきことを具体的に知りたい

◆日程：2018年10月18日(木) 19:00～20:30
◆会場：アンダーソン・毛利・友常法律事務所　東京オフィス
〒100-8136
東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング20階
└　https://www.amt-law.com/locations/tokyo/
◆参加費：3,000円（税込）
◆講師：第1部　竹之内幸子（株式会社Charamax　代表取締役）
第2部　嘉納英樹（アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー弁護士）
◆持ち物：筆記用具　お名刺
◆詳細・お申込みはこちら
└　https://woomax.net/event/event-marunouchi-rc/

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◎d-career×Charamax主催◎
～親が学ぶ発達障がい児の就職支援公開セミナー～

発達障がい専門の就労移行支援事業所d-careerと
Charamax(カルミアサロン）のコラボセミナーです。
実際に子どもを企業就労させて、丸7年の竹之内幸子が自分自身の子育て経験と、
企業の人財コンサルとして培ってきた組織で活かせる強みについてなどを
お話しさせていただく2時間です。

こんな方にオススメです
・知的や発達に障がいがある、自分の子どもを就労させたいが
どうすればいいのかわからない
・将来働く上で必要なこととは何か？を知りたい
・知的障がい・発達障がいがある人にどのような就労先があるのか知りたい

◆日程：2018年10月26日(金) 16:00～18:00
2018年10月27日(土)　13:00～15:00
※2日程とも同じ内容です。
◆会場：d-career西日暮里オフィス
〒116-0013
東京都荒川区西日暮里6-47-8 サンライズ21ビル 3階
└　https://dd-career.com/office/nishinippori/
◆参加費：無料
◆講師：竹之内　幸子（株式会社Charamax　代表取締役）
◆持ち物：筆記用具　ご自身用のお飲み物など
◆詳細・お申込みはこちら
└　https://woomax.net/event/charamax2018102627/

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（編集後記）
主観だけで物事を判断しようとすると
解釈や感情などが入り混じり、事実が見極めにくくなります。
また、「誰が悪いのか」と犯人探しをしても解決には至りません。
他者を変えることは出来ないからです。

「鳥の目」「虫の目」「魚の目」で観察し、
「変えることができるのは自分の行動」しかないことを
改めて肝に銘じたいと思います。

自分の努力が自分の実になることは確実です。

今月も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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※障がい者の雇用促進・活躍推進といえば株式会社Charamax
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※ログミー掲載　「人生100年・働く50年時代のキャリア」セミナーレポート
└　https://logmi.jp/311250
※書籍発売中
『思い通りの人生に変わる～女子のための仕事術』
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