「管理職に“なったつもり”で見えてくる『立場』の中身」
いつもありがとうございます。
月1回お届けしています「Woomax通信」Vol. 85
今月は臼井あかねがお届けいたします。
目次
1. Woomaxからのお知らせ
「管理職に“なったつもり”で見えてくる『立場』の中身」
今月は、久しぶりに臼井がお送りします。
第二子の産休・育休を経て、先月から復職しました。
休業期間中はどっぷりと家事育児に専念しつつも、
ちょこちょこと情報収集をしていると
“管理職が敬遠されている”と指摘する
記事をよく見かけました。
これについては
メルマガやブログでも何度か取り上げましたが、
「そんなに嫌かなあ。管理職について
もっと明るいイメージがあってもいいのになあ」と感じました。
とはいえ私は管理職に就いたことがないのですが、
結婚・出産を経験したここ2,3年間、
実は「私は我が家の“家事育児プロジェクトのマネージャー”である」
という意識で取り組んでいます。
今回は「マネージャーに“なったつもり”で実践してみての学び」を
テーマにお送りしたいと思います。
家事育児プロジェクトのマネージャーって、何？
“家事育児プロジェクトのマネージャー”と自意識を持ち
何をしていたのかと言えば、
ごくごく普通に”家事と育児をしてきた”、
どの家庭でも誰かがやっているそれらと同じです。
では、なぜ私がその意識を持とう思ったかというと、
理由は二つあります。
一つは、まだ第一子を妊娠中の頃に
「家事・育児スキルを応用したら、仕事にも活かせるらしい！
どんな風に応用できるのか意識しながらやってみよう」と思ったからです。
二つ目は、家庭内の仕事について
自分が「責任」を持とうと思ったからです。
我が家は共働きで、家事育児は分担しています。
この数年間で子どもが2人生まれ、生活スタイルが急速に変わる中、
分担方法で衝突したり
自分自身に心の余裕がなくなってくると子どもへの口調が厳しくなったりと
上手く行かない事が度々起きました。
そこで、分担制ではあるものの
「自分が一旦全て引き受ける気持ちでやろう」と決意しました。
つまり、実際にやりながら
「責任感」が醸成されてきたのだと思います。
この意識を持っていると、
シンクには洗ってない食器が重なり、部屋もおもちゃが散らばっている。
畳まなくてはいけない洗濯物も山積みで、
テーブルから床にかけて牛乳が零れてしまったところで、子どもが泣いている。
溜息が出てしまうような状況でも、
「私がマネージャーだった。仕方ない、どうにかするか！」と
心の中で少しふざけてみることで、気持ちが軽くなることもありました。
「マネージャーならこんなとき、どうする？」と自問自答しながら
状況を俯瞰的に見てみることが
事態を良い方向へ導くにも、自身の心を落ち着かせるためにも
助けになったのだと思います。
マネージャーに“なったつもり”で起きた変化
実際はめくるめく日々に必死で
常にマネージャー意識でいられたわけでもありませんが、
ときにハッと思い出し、意識し続けて気付けば数年。
3つの学びがありました。
- 「実践している」ことこそが何よりもの強みになる
- いつでも“変わらなくてはいけないのは自分”だと気付かされる
- 見えていない部分も絶対あるとわかる
一つずつ解説します。
まず、
1）「実践している」ことこそが何よりもの強みになる
について。
分担制ではあるものの、そこにこだわらず
自分に余裕があるときは率先して家事育児をこなしました。
繰り返しやっているうちに
失敗を減らしたり、処理速度が上がったり
効率的な方法を見つけたりと
些細ながらスキルアップしていると実感できました。
この積み重ねが自信にも繋がり、
余裕を持って子どもに接することができたり
効果的な方法を夫に伝授したりも出来るようになりました。
2）いつでも“変わらなくてはいけないのは自分”だと気付かされる
子ども（特に乳幼児）を相手にしていると、
否が応にもこちらが変わらなくては
にっちもさっちもいかないことが頻出します。
子どもの気持ちを無視してこちらの言い分を押し通そうとすると
抵抗される時間がさらに増えて事態が悪化するばかりです。
また恥ずかしながら、夫に対しても
「なんでやってくれないの」「こう変えてくれたらいいのに」など
相手のせいにしていたところがあったと気付きました。
人材育成やマネジメント職に就いている方にとっては
言わずもがなかもしれませんが、
「人を変えるには、まず自分から」ですね。
自分がまず変わることが、何よりも手っ取り早く
かつ相手も自分も気持ちよく
状況を進展させることができたと思います。
3）自分が見えていない部分も絶対にある
全ての家事育児に責任感を持ち、率先してやった結果、
私は、稼働時間も経験値も圧倒的に夫を上回りました。
しかし、夫が提案する方法が奏功することも多々あります。
私には「そういう見方もあったのか！」と気付かなかったことばかりです。
何事も自分だけでは完結せず、
自分では見えていない部分が絶対にある。
協同する他者がいてくれることの有難みをひしと感じます。
管理職になるとは、つまりどういうことか
意識を変えるだけで、状況を好転させていくことができます。
しかし今回お伝えしたいのは「意識を変えましょう」という話ではありません。
「管理職に就く」とは、どういうことなのでしょうか。
具体的なミッションは個々によりますが、共通しているのは
“視座を上げチーム全体をみて、他者の成果にも責任を持って
仕事を進めていくこと“が求められるのだと思います。
実はそれは、管理職という「立場」がなくても出来ることです。
皆さんも、与えられた「立場」はなくとも
自発的に「責任感」を持ってやってきた経験が
何かあるのではないでしょうか。
家庭内の仕事と職場での仕事は必ずしも一致しないとは思いますが、
私が「責任感だけ」を持ってやってみたように、
「立場」がなくても、“なりきる”ことは十分に可能です。
管理職を目指している方は、まず意識だけ管理職になりきって
目の前の仕事を全うすれば評価は後からついてくることでしょう。
では、「立場」がなくても「意識」を変えてさえいれば良いでしょうか？
それだけでも、自分が成長できたり他者からの評価が上がる可能性はあります。
しかし自分の「意識」だけでなく
一定の客観的評価を示す指標でもある「立場」が加われば、
さらに力を発揮しやすくなります。
「力を持ったところで、特に会社を変えたいなどといった想いがない」と
言う人もいます。
しかしその力は自分のためではなく
他者のために発揮してほしいと思います。
管理職に就くのを「自信がないから」と拒む人もいます。
自己評価は一旦横に置いて、客観的な評価を信じましょう。
管理職は「責任が重い」「割に合わない」と考える人もいます。
また、両立生活を送っている方など、
「キャパシティがない」と思う人もいるでしょう。
無理をする必要はありませんが、
例えば、どの程度の条件であれば前向きに考えられますか？
条件とは仕事量、責任の範囲、給料、時間、 さまざまあると思います。
自分の中にある管理職像が、
“これまで見てきた上司の大変そうな姿”だけに引っ張られていませんか？
その立場に就いたとき、どこからどこまでに対して責任を持ち
どんな仕事を全うするのか。
自らのイメージを描き、求められるミッションと照らし合わせてみてください。
2. 公開講座のご案内
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└ https://try-edge.infield95.
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第20期 女性マネジャーのための 課長塾
＜こんな方にオススメです＞
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- 社内にロールモデルがいない
- 部下をどうまとめたらいいかわからない
- 社内で相談できる相手がいない
◆日程
2020年10月22日(木) 9:30～17:30
2020年10月28日(水) 10:00～17:30 ※2日目講義後、懇親会（有志）
2020年11月11日(水) 10:00～17:30
2020年11月25日(水) 10:00～17:30
2020年12月10日(木) 10:00～17:30
2020年12月22日(火) 10:00～20:00（修了式・終了パーティー含む）
※必ず全6回とも同じ方がご受講ください。
◆会場：御茶ノ水トライエッジカンファレンス
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-2-5 御茶ノ水NKビル11階
└ https://try-edge.infield95.com/access/
◆参加費：349,500円（税込み、全6回昼食付き）
※上記通常金額より割引した講師紹介価格をご案内できますので、
ご希望の方は当社宛にご連絡ください
◆講師：竹之内 幸子（たけのうち ゆきこ）※第5日のみ
◆詳細・お申込みはこちら
└ https://www.nikkeibp.co.jp/seminar/atcl/nb/woman2020/
編集後記
「臼井の復帰、早くない？」と
気付いてくださった方がいらっしゃったら、ありがとうございます。
上の子の保育園事情で、早めに復帰させていただきました。
一言でいうと、子どもが「待機児童になるのを防ぐため」です。
（保育園の合否にドキドキしているワーママさんたち、
お互いに健闘を祈ります・・・！！）
会社と相談して、仕事量を大幅に調整していただき
体調にも気をつけながらやっていますのでご心配には及びません。
今月も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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